カタールW杯の推奨23人は?|“代表引退”の高徳だが大仁田厚のように何度撤回してもいい。本大会こそ昌子の出番【記者の視点】

2022年04月05日 内田知宏

久保建英との比較で堂安律をチョイス

森保JはカタールW杯にどんなメンバーで臨むか。左上から時計回りで堂安、上田、昌子、三笘、東口、酒井高。写真:写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)、SOCCER DIGEST

 カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ組み合わせ抽選会が4月1日に行なわれ、日本代表はグループEに入った。対戦相手はドイツ、大陸間プレーオフ勝者(コスタリカ対ニュージーランド)、スペインに決まった。ベスト8以上を目標に掲げる森保ジャパンは、いかなるメンバーで本大会に臨むか。抽選会の結果を受けたタイミングで、報知新聞社の内田知宏記者に推奨23人をセレクトしてもらった。

――◆――◆――

 日本はグループステージで、W杯で優勝実績のあるドイツ、スペインと同居した。最終予選のベース、積み上げを重要視しながら、強いチームを相手にした時に力を発揮できる、または期待できる選手を肉付けしていった。

 まずはFW。ボールを持たれることを想定すれば、時間を作れる大迫勇也は外せない。上田綺世は国際舞台での実績はそれほどないが、日本人には珍しい何もないところから突然、ゴールを生み出せるストライカーだと見ている。組み立てや流れに関係なく、ミドル、抜け出しからの一発。最後は浅野拓磨と前田大然の選択になったが、走力でより相手が嫌がるだろう前田を選ぶ。

 中盤は、最終予選で逆転突破を支えた遠藤航、守田英正、田中碧、伊東純也、南野拓実はすんなり。それぞれの2番手に当たる人選には、強国相手に立ち向かえることを軸にした。2016年クラブW杯決勝のレアル・マドリー戦での2得点が記憶に残る柴崎岳。ロシアW杯のベルギー戦で得点を挙げた原口元気を加える。ユーティリティ性、立ち向かう負けん気を加味した。

 三笘薫は上田と同様の理由でメンバー入り。最後の枠は、久保建英との比較で堂安律を入れる。4-3-3への適応、選手の入れ替えを行ないながら戦うことをイメージし、優先させた。

 ディフェンスラインの主力4枚は順当に選出する。バックアップの左SBには酒井高徳。ロシアW杯後に日本代表からの引退を表明したことで圏外にいるが、横の比較で何も不足しているものはないとJリーグのプレーを見て感じる。代表引退は重い決断だが、大仁田厚のように何度撤回しても、誰からも責められることはない。

 センターバックには、予選の終盤で落ち着いたプレーを見せた板倉滉、そして昌子源。昌子は相手に合わせてしまうところは昔からあるが、それは強い敵を前にした時も同じ。余裕を持てない相手の時こそ、彼の出番だと思っている。

 GKの評価は正直、難しい。ある一定のレベルを満たしていれば「監督の好み」とも言われるポジション。そして取材で選手からよく耳にするのが「安心できること」。チームに安心をもたらせるであろう3人を選んだ。
 
内田記者が推奨する23人

GK
川島永嗣
東口順昭
谷 晃生
DF
冨安健洋
板倉 滉
吉田麻也
酒井宏樹
昌子 源
山根視来
酒井高徳
長友佑都
MF
遠藤 航
伊東純也
守田英正
田中 碧
柴崎 岳
三笘 薫
南野拓実
堂安 律
原口元気
FW
大迫勇也
上田綺世
前田大然

文●内田知宏(報知新聞社)

【PHOTO】日本はスペイン・ドイツと同組!カカ、ピルロらレジェンドが集結したカタール・ワールドカップ抽選会の厳選ショットを紹介!

【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!

【PHOTO】埼玉スタジアムに駆けつけた日本代表&ベトナム代表サポーター!

【動画】元JFA技術委員長・関塚隆が語る「2022W杯最終予選総括」
 

次ページ【動画】元JFA技術委員長・関塚隆が語る「2022W杯最終予選総括」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事