「プーチンを止めろ!」ウクライナ代表ジンチェンコ、母国の惨状に悲痛な訴え「140人以上の子どもが死んだ」

2022年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ウクライナの子どもたちを救ってくれ」

ウクライナへの支援継続を改めて訴えたジンチェンコ。(C)Getty Images

 マンチェスター・シティに所属するウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコが、現地時間4月3日に自身のインスタグラムを更新。ロシアの軍事侵攻を受ける母国の窮状を改めて訴えた。

 25歳のフットボーラーは、冒頭に「こんにちは、僕はオレクサンドル・ジンチェンコ。マンチェスター・シティの選手で、ウクライナ代表選手のひとりだ」と自己紹介。「ウクライナ代表選手というだけではなく、ウクライナの国民の一人だ」と続けている。

「今、僕の国はロシアの侵略を受けている。防衛するために人々は戦い、何千人もの人々が死んでいる。ロシア軍はすでにいくつかの都市を破壊に追い込み、爆弾や砲撃が平和に暮らす人々の家に降り注いでいる。

 僕はジトーミル地方で生まれて育った。3月8日、ロシアの軍用機がジトーミル近郊都市のマリンを攻撃した。その空爆のひとつで、赤ん坊を含む5人家族が亡くなった。僕にも赤ん坊の娘がいる。この戦争で、彼女と同じ年ごろの子供たちがどれだけ亡くなって、どれだけ孤児になるのかと考えると胸がは張り裂けそうになる」
【動画】「平和な家に爆弾が落ちてくる」ジンチェンコが自身のインスタグラムに公開した悲痛なメッセージ
 動画には報道で使用された痛ましい写真のほかに、実際に亡くなったとされる5人家族の写真も挿入されている。ジンチェンコはさらに、「すでに140人以上の子どもが死んでいる」と語っている。

「この侵略を止めなければ、もっと増えるだろう。お願いだから、声を上げてくれ。毎日小さな子どもたちが死んでいくのに、黙っているのはやめてほしい。あなたの言葉とあなたのサポートで、我々を助けてほしい。プーチンを止めよう! そして、ウクライナの子どもたちを救ってほしい」

 この1分5秒の動画は、すでにSNS上で広く拡散されている。

 ジンチェンコはロシアのクラブとの契約を打ち切った同胞のアンドリー・クラフチュクをシティに呼び寄せるなど、ピッチ外でも母国のために尽力。多くのファンがその姿に拍手を送り、プレミアリーグもウクライナへの支援を表明してきた。

 英紙『Daily Mail』は、動画を紹介するとともに、「ロシアの侵略はひどくなる一方だ。罪のない人々が死に追いやられており、犠牲者が生まれているだけではなく、恐ろしい現状も明らかになっている。彼の動画は、ウクライナへの支援継続を求める悲痛な声だ」と伝えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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