「侵略者のために働き続けている」“永久追放”のウクライナ元主将、誕生日に名誉市民剥奪→2日後に交通事故と散々

2022年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアのゼニトでコーチを継続

出身地ルーツィクの名誉市民を剝奪されたティモシュク。 (C)Getty Images

 元ウクライナ代表の主将、アナトリー・ティモシュク氏が踏んだり蹴ったりのようだ。

 ウクライナ代表の最多キャップ(144試合)を誇るティモシュク氏は先月12日、ウクライナ・サッカー協会(UAF)から、「コーチングライセンスの剥奪」「タイトルの剥奪」「代表の記録からの抹消」「ウクライナでのサッカー活動の生涯禁止」などの極めて厳しい処分を科された。

 現在、現役時代にプレーしたロシアのゼニト・サンクトペテルブルクでアシスタントコーチを務めている彼が、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まった後も、沈黙を貫いているためだ。

【画像】元夫のティモシュク氏を糾弾したナブロトスカさん
 ウクライナ・メディア『fakty』によれば、さらに43歳の誕生日を迎えた3月30日には、出身地のルーツィクの「名誉市民」の称号を剥奪された。ルーツィク市議会は次のような声明を発表している。

「ウクライナがロシアの軍事侵攻に苦しんでいるとき、ティモシュクはそれについて公の声明を発表しておらず、侵略国のサッカークラブとの協力を止めていない。この意識的な選択により、彼は占領者のために働き続けているため、ルーツィク市の名誉市民の称号を認めない」

 さらに、4月1日には、ゼニトの練習に向かう途中に交通事故を起こしたという。幸い軽い事故で死傷者はいなかったようだが、ネガティブな事柄が続いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ウクライナ軍の兵士が元代表主将ティモシュクのユニホームを玄関マット代わりにする驚きの映像
 

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