「テロに遭ったようなもの」W杯出場を逃したエジプト&アルジェリアがFIFAに再試合を要求!「選手は攻撃された」

2022年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「FIFAによる調査を求める」

エジプト代表FWサラー。PK戦でレーザーポインタが照射された場面が話題を呼んだ。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップの出場国は、欧州プレーオフと大陸間プレーオフを残し、ほぼ出そろった。しかし、その行程には火種がくすぶっているようだ。

 現地時間3月29日にカタールW杯アフリカ最終予選が行なわれ、エジプトはセネガルとアウェーで対戦。第1レグは1-0でエジプトが勝利を収めていたが、29日の第2レグは1-0でセネガルが勝利し、アグリゲートスコア1-1で延長戦に突入。それでも決着がつかず、勝負はPK戦にもつれ込んだ。

 その重要なPKの場面で、エジプト代表FWモハメド・サラーへの"レーザー攻撃"が話題となった。問題となった場面では、キッカーのサラーに対して、複数のセネガルサポーターが緑色のレーザーポインターを照射。本人は大きく息を吐いて集中しようと試みているが、放ったシュートはクロスバーの上に外れた。その後、4人目のキッカーも失敗したエジプトはセネガルに屈し、W杯出場を逃している。
 【動画】重要なPKの場面で……セネガルサポーターによるサラーへの"レーザー攻撃"
 これについてエジプト・サッカー協会のガマル・ハッサン氏は再試合を要求。発表された声明では「我々の選手たちは、奇妙な雰囲気の中で行なわれた試合で攻撃されて負けた。最もひどい攻撃を受けたのはサラーであり、それ以外の選手に対しても彼らは威嚇しようとした。人種差別的な侮蔑も確認され、これはテロに遭ったようなものだ」と憤っている。

 また、エジプトに続いてアルジェリアのサッカー連盟も再試合を要求すると発表した。同代表はカメルーンとの対戦で、第1レグは敵地で1-0、第2レグはホームで0-1。延長戦にもつれ込むと1点ずつ奪い合い、アグリゲートスコア2-2となり、アウェーゴール差で出場権を逃した。

 しかし、同連盟は第2レグを担当した主審のバカリ・ガッサーマのレフェリングは「結果をゆがめた」と猛非難。「この試合のFIFAによる調査を求めると同時に、レフェリングの誠実さ、公平さが保たれたうえでの再試合を要請する」としている。

 2か国からの要請について、FIFAはまだ公式な声明を発表していない。カタールW杯のグループステージ組み分け抽選会はカタールのドーハで現地4月1日に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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FIFAワールドカップ・カタール2022 出場決定国一覧(※3月31日現在)

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