「本当に先進国なのか」吉田麻也が語る日本代表の存在意義「サッカーファミリーみんなで変えていきたい」

2022年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「6万人、入っていただけたらすごく嬉しい」

日本代表の存在意義を語った吉田。「誰かが突破口を開かなければいけない」。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 前節の敵地でのオーストラリア戦で2-0の勝利を収めた日本代表は、7大会連続7回目のワールドカップ出場を決めた。3月29日には予選ラストマッチとなるベトナム戦をホームで迎える。試合前日に吉田麻也がオンラインでの取材対応に応じ、改めてその想いを口にした。
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 26日に行なわれたカタール・ワールドカップの出場権獲得会見で、吉田は次のようにコメントしていた。

「ベトナム戦、せっかく6万人、収容できるらしいので。なかなか予選を通して、サポーターのみなさんの前でプレーすることができなくて、僕だけじゃなくて、選手みんな、寂しがっていました。まだ声は出せないですけど、次のステップとして6万人、たくさん集まって、勝って、もう一回、ワールドカップへの出場をみんなでお祝いして、喜び合いたいなと思っています」

 日本代表として、やるべきこと、できることがあると信じている。この日の取材でも「選手たちみんな、満員のスタジアムで代表戦をやることに飢えている」と話し、こう続ける。

「ヨーロッパとか、この間のオーストラリアもそうですけど、明らかに日本と違うので。少しでも良い方向に持っていきたいなっていうふうに思っています。やっぱりそのためには、誰かが突破口を開かなければいけなくて、それがやっぱり僕は、サッカー日本代表であるべきだと思っている」

 サッカー界だけでなく、もっと広い視点で物事を考えている。

「スポーツの次のステップを踏むためにも必要だけど、スポーツだけじゃなくて、エンタメだったり、飲食だったり、今、すごくみんな我慢している状況。誰かが、扉を開かないといけないんじゃないかと感じています」
 
 長きにわたり、クラブでは欧州を舞台に戦ってきた。また代表戦士としても世界を飛び回ってきただけに、思うところはあるようだ。

「この間の入国のときに関しても、まったく違うんですよね。ヨーロッパとかオーストラリアとかと比べて。本当に先進国なのかっていうぐらいの差がある。改善しないといけないところは、僕だけでなく、みんなが思っていることなんですけど。僕たちにできることは、サッカーで一つひとつ、そういう実績を上げていって、政府関係者の気持ちを動かしていくことしかできないので。サッカーファミリーみんなで変えていきたい」

 ベトナム戦に向けて「僕らはパフォーマンスでしっかりとお返しをできように、良い準備をするだけ」と気合い十分の吉田。「ファンのみなさん、メディアのみなさん、もちろん、協会、選手、一丸となって、この扉をみんなで開けたらいいなと僕は思っているので。6万人、入っていただけたらすごく嬉しい」と気持ちを伝えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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