オーストラリア代表監督がコロナ規定違反で、日本戦不在の可能性? 隔離期間中の散歩が発覚と現地メディアが報じる

2022年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

協会や警察から罰金の制裁が

オーストラリア代表のアーノルド監督。隔離は水曜日までとなっているが…。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップのアジア最終予選の日本戦を前に、オーストラリア代表グラハム・アーノルド監督が指揮を執ることができない可能性が浮上している。

 現地時間3月21日付けのオーストラリア紙『The Sydney Morning Herald』によれば、現地ラジオ局『2GB』が同監督の新型コロナ規定違反が発覚したことを伝えたという。

 同監督は先週の木曜日に新型コロナ陽性が発覚し、7日間の自宅隔離が命じられた。規定により、今週水曜日の夜まで隔離が義務づけられているなか、日曜日に行なったPCR検査が陰性だったため、自宅を出て妻と犬の散歩に出かけたようだ。

 この姿が目撃されたことで、違反が発覚。アーノルド監督はサッカー協会を通じて「日曜日の私の判断ミスを心からお詫びする」と声明を発表。「ニューサウスウェールズ州の自己隔離規定に従って自宅を出るべきでなかったことを認め、隔離期間が終了するまで自宅に留まるつもりだ。また、この過ちからくる制裁も受け入れる」としている。
 
 同紙によれば、制裁は協会から2万5000ドルの罰金が科せられるほか、同州警察から5000ドルが科せられ、支払いは計3万ドル(約270万円※)にのぼる見込みだという。

 協会代表のジェームズ・ジョンソン氏は「グラハムは勤勉に働いてきたが、今回は明らかに判断ミスだ。失望している」とコメント。徴収した罰金は赤十字基金に全額寄付する意向を明らかにし、「この問題に関しては可能な限り迅速に行動する。多額の罰金は、我々が政府の定めるプロトコルを重視している証だ」と述べた。

 同紙はまた、「この違反により、24日に行なわれる日本戦のベンチに入れるかどうかも不透明な状況である」と指摘。オーストラリアは、アジア最終予選でW杯出場権を得るために、24日の日本戦、そして29日のサウジアラビア戦での勝利が求められる状況にある。すでに主力選手の負傷や新型コロナによる離脱などでチーム状況が苦しいなか、指揮官の不祥事も重なることになってしまった。

 具体的な処分については、今後の発表が待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

※1オーストラリアドル=90円で計算

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