同胞の３選手と比べ、井手口陽介がスロースタートとなっていることは否めない。デビュー早々に敵のタックルで負傷離脱を余儀なくされた不運もあったが、ここまで公式戦出場わずか５試合。先発したのは負傷したデビュー戦のみで、残る４試合は終盤からの登場だった。

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』は３月17日、「ヨウスケ・イデグチに関して我慢する様子のアンジェ・ポステコグルー」と題し、来季まで井手口が機会をつかむのは難しい展望と報じている。

　同メディアは、「一貫して冷遇されている」「１月に獲得した４選手のうち、レギュラーの機会を与えられていない唯一の選手」と、井手口が出場機会を得られていない現状を紹介。そのうえで、「選手に関して過度に懸念すべきことがあるのではないようだ」と、競争が厳しいことを伝えた。

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「アンジェが彼を気に入っていないとか、彼がレギュラーでプレーするほどうまくないということでもないだろう。ただとにかく、彼の時間は来季訪れると監督が考えているというだけのようだ。イデグチは今、クリストフェル・ジュリアンやスティーブン・ウェルシュと同じ船にいる。終盤に向けてインパクトを残そうと必死になっている選手たちだ」

「現時点でセルティックのCMは最も競争が激しい位置。イデグチは主将カラム・マグレガー、デイビッド・ターンブル、マット・オーライリーといった選手たちと出場機会を競っている。シーズンのこの時期に、このような重要なポジションで波風を立てることを、アンジェが望まないであろうことは分かるはずだ」

　最後に、『67 HAIL HAIL』は「現時点で彼を投入するのに理想的な試合は特にない」と、今シーズン中に井手口が光明を見いだすのは難しいとの見解を示した。

「残り８試合で３ポイント差のタイトルレースのさなかにすることじゃない。幸運なら何度か出場機会はあるかもしれないが、今のところは座って待つときだ。もちろん、彼が飛び出して活躍するのをアンジェが待っているのは明白だ。だが、終盤戦までその機会を与えることはないだろう。最近の数週間でそれはかなりはっきりしてきた」

　２度目の欧州挑戦に意気込んで日本を発った井手口は、流れを変えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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