「ひどい爆撃。食べ物や電気もない」家族がウクライナに残るシェフチェンコが心痛。ロシアの人道回廊攻撃を非難「避難を試みたら、もっと危険だった」

2022年03月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「良く知る街が完全に破壊された」

母国ウクライナの過酷な現状を訴えたシェフチェンコ。 (C)Getty Images

 ロシア軍が近づいているとのニュースに、どれほど心を痛めていることか。ウクライナの英雄アンドリー・シェフチェンコの苦悩は計り知れない。

 3月11日、シェフチェンコは英衛星放送『Sky Sports』で、母国ウクライナの首都キエフの近郊に母親や親族がまだ残っていると明かした。幸いにも元気というが、緊迫した状況への不安をあらわにしている。

 シェフチェンコの母親らは、キエフの西部25キロにあるブチャ近郊にいるという。『Sky Sport』に対し、「たくさんの戦闘があった。母と姉妹はひどい状態の人たちと一緒にいる」と話した。

「ブチャには食べ物や電気がない。姉妹の友人たちは5日間も地下で生活している。あの地域にはひどい爆撃があった。ブチャと付近のイルピン、ホストメリ。私はこれらの街をよく知るが、完全に破壊された。建物が残っていない。若いころ、私はブチャに練習しに行っていた。恐ろしい」
 
 シェフチェンコは先日、家族にウクライナからの避難を呼びかけたが、本人たちがとどまることを望んだと話していた。だが今では、国外脱出を望んでも難しい状況になったと説明している。

「人道回廊はロシア兵に攻撃された。母と姉妹が避難を試みたら、もっと危険だったと思う」

 ウクライナではすでにスポーツ関係者をはじめ、多くの罪なき一般人の犠牲者が出ている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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