攻守両面でタフに闘える相模原の新FW船山貴之。“アジアの大砲”も「嗅覚はある」と太鼓判

2022年03月11日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「そこの質、決定力が高い選手」

今季、相模原に新天地を求めた船山。新エース候補として、かかる期待は大きい。写真:滝川敏之

 敵陣で猛然と相手にプレスをかける。二度追いもいとわない。自チームのビルドアップでは、前線から少し下がってきて、絶妙な位置取りでパスを呼び込み、確かな技術で味方へとつなぐ。

 2022年シーズン、J3のSC相模原に新天地を求めたFW船山貴之は、開幕戦を数日後に控えたトレーニングで、気迫あふれるプレーを見せていた。

 プレシーズンの練習試合ではいくつかのゴールを決めている。スタメン確保に向け、順調に仕上がっているようだ。

「徐々に調子を上げてきているし、だいぶ良くなってきた」とコメントした高木琢也監督は、次のように続ける。

「新たなサッカーをしていくなかで、戸惑いはけっこうあったと思う。どこまで自分の位置から顔を出していいのか、とか。その点で『言ってください』とか『どうでしたか』とかよく聞いてくる」

 熱心な姿勢で練習に励む34歳のストライカーに、指揮官がまず期待しているのは「得点」だ。「そこの質というか、決定力が高い選手」と評価している。
 
 攻守の両局面で頼りになりそうだが、なによりも目に見える結果が求められている。

「嗅覚は持っている。ゴールが取れる選手。FKも蹴れるし。練習でも良いシュートを打ちますよ」

 現役時代には"アジアの大砲"と謳われた指揮官のお墨付きを得た。船山にとってJ3は初めての舞台。リーグタイトルとJ2昇格を目指すチームを力強く牽引するような活躍に注目が集まっている。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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