食うか、食われるか――堂安律が語る海外での“戦い方”「クレイジーを演じている」「何言われても気にしないし…」

2022年03月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

自身が選ぶベストゴールは?

堂安が海外クラブでの戦い方を説いた。(C)Mutsu FOTOGRAFIA

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)が設立した会員制オンラインクラブ「ALLSTARS CLUB」。その初期メンバーに名を連ねている日本代表MF堂安律(PSV)が3月8日、同クラブのオンラインイベントに出席した。

 様々な質問に答えるなか、「自身のベストゴール」を問われた際には、笑みを浮かべながら「どれが好きですか?」と逆質問。司会者は17年に行なわれたU-20ワールドカップのイタリア戦と答えると、「それを知っているのはかなり追っかけてくれていますね」と再び満面の笑みを見せ、「でも周りの人からの反響が圧倒的に多かったのは、やっぱりA代表初ゴール」と、18年のウルグアイ戦での一発を挙げている。

「僕が嬉しかったというよりも家族がすごい喜んでくれて。家族の夢でもあったと思うので、ひとつの最高の親孝行ができたのかな。そういう意味ではやっぱりA代表初ゴールはベストゴールです。ゴールが美しかったからというよりも、初ゴールとみんなが喜んでくれたという、全てにおいてそれかなと思います」

 そのベストゴールの映像は、100回は見ているという。

「見返したというよりも、テレビとか見たら流れてきたりとか。僕のハイライトとかシュートシーンとかを見れば、必ずあれは出てくるので100回は超えていると思いますよ、間違いなく。あれを見たら気持ちよくなりますね」
【動画】「美しかったからというよりも…」堂安が選ぶ自身のベストゴール
 また、10代で海を渡り、すでに異国で多くの経験を積む23歳は、「海外のチームに慣れるために意識していることは?」と質問が飛んだ際には、こんなエピソードも明かしている。

「オフの感じで、リラックスできる状態で練習場に行くと、食われる感じがするんですよ。チームメイトの圧とかに。舐められる感覚があるので、車に乗って練習に向かっているときにちょっとスイッチも入れながら、クレイジーを演じています。何言われても気にしないし、何言ってんだこいつ、こいつに言っても何も聞いてねえなって思われるくらいを。そのスイッチを自分の中では持っていますね。

 ただ他の代表の選手に聞くと、キャラを使っていじられた方がチームに溶け込みやすいという選手もいるし、日本流でいうと一発ギャグをみんなの前でするみたいな、歌を歌ってそういうので溶け込むみたいな人もいるんですけど、僕はどちらかというと演じて、強く出てますね」

 今月24日にはカタール・ワールドカップ出場の懸かる、オーストラリアとの大一番も控える。日本の未来を切り開く若きレフティに、今後も大注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】絵に画いたような連係から左足を一閃!昨年12月のカップ戦で堂安が決めた圧巻のミドル弾

【動画】「美しい!」堂安の絶妙ヒールアシスト

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