現地時間３月７日に開催されたプレミアリーグ第28節で、トッテナムはフランク・ランパード監督が率いるエバートンとホームで対戦し、５―０で大勝を収めた。この一戦で偉大な先達を一気に抜き去ったのが、ハリー・ケインだ。

　まずはオウンゴールとソン・フンミンのゴールで、２―０で迎えた37分。マット・ドハーティの絶妙なスルーパスで抜け出し、右足で冷静に流し込むと、仕上げはセルヒオ・レギロンの一発でさらに１点を加えての55分だ。再びドハーティのパスから左足でのボレーで叩き込んだ。

【動画】ケイン２発などトッテナムが圧巻のゴールショー！ランパード監督が率いるエバートンを粉砕

　英衛星放送『Sky Sports』によれば、イングランド代表のキャプテンはこの２ゴールで、プレミアリーグ通算176点に到達。試合前時点で１点差に迫っていたアーセナルの英雄、ティエリ・アンリをかわし、歴代６位に躍り出るとともに、今度はランパードにまで１点差に接近した。

　ケインは『Sky Sports』の『Monday Night Football』で、「ティエリは僕らが見てきたなかで最も偉大なストライカーのひとりだったから、得点ランキングで彼の上に立つのは嬉しいよ」と、喜びを伝えている。

　また、トッテナムOBでもある元イングランド代表FWテディ・シェリンガムが、同じく『Monday Night Football』でケインに言及。「彼は私にとって世界最高の９番だ。彼はここ４、５年ずっとそうであり、毎年毎年、それを証明している」と絶賛している。

「そこに到達するのは素晴らしいことだが、トップに君臨し続け、なおかつ人々に自分が最高だと思わせることができる。それこそが彼が最高である理由だ」
 

　現役時代はニューカッスルなどで活躍し、１位に君臨するアラン・シアラーまでは残り84ゴールと、まだ少し差はある。しかし、シェリンガムは28歳の後輩が、記録を更新することは十分に可能だと考えているようだ。

「間違いないね。彼はまだ多くの年を残していて、少なくともあと５年以上はトップでいられる」
　
　スパーズのエースは今後もゴールを量産し続け、名実ともにナンバーワンのストライカーとなれるか。なお、プレミアリーグにおける通算得点ランキング、ベスト８は以下の通りだ。

１位 アラン・シアラー（260得点）
２位 ウェイン・ルーニー（208得点）
３位 アンディ・コール（187得点）
４位 セルヒオ・アグエロ（184得点）
５位 フランク・ランパード（177得点）
６位 ハリー・ケイン（176得点）
７位 ティエリ・アンリ（175得点）
８位 ロビー・ファウラー（163得点）

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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