「泣かずにはいられない」ウクライナの英雄シェフチェンコ、伊TV番組で涙の訴え「街は爆撃され、子どもや高齢者が死んでいる」

2022年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々の国民に心を開いてほしい」

ウクライナのへのサポートを涙ながらに訴えたシェフチェンコ。 (C)Getty Images

 母国の惨状に心を痛めているアンドリー・シェフチェンコは、世界各地で支援を呼び掛けている。

 2004年にバロンドールを受賞し、現役時代も指導者に転身後もウクライナ代表を引っ張ってきた英雄シェフチェンコ。先日、英衛星放送『Sky Sports』に出演した同氏は、「今の自分にサッカーは存在しない」と述べ、ロシアによる侵攻に苦しむ母国の被害を訴えた。

 ミランで活躍したシェフチェンコは3月6日、イタリア『RAI』のテレビ番組にも出演。涙ぐみながらウクライナへの支援を要請した。『fanpage.it』が報じている。

 シェフチェンコは「泣かずにはいられない」と涙を見せ、「イタリアは2番目の母国と感じている。お願いだ。我々の国民に心を開いてほしい。女性を、子どもを、高齢者を助けてほしい。みなさんの助けが必要だ」と話した。

「(ウクライナに)母、姉妹、親戚がいる。毎日連絡しているが、残ることを選んでとても心配している。何が起きているかを聞いている。街は爆撃され、逃げられない子どもたちや高齢者が死んでいる。ウクライナからの映像は、私は見ることもできないほどだ」
 
 さらに、「スポーツの力は計り知れない。特に人々へのメッセージだ。我々は人々の意識を変えることができる。もっと話して、決して止まらないことだ」と訴えた。

「我々に送れるのは平和のメッセージだけだ。交渉し、外向的な解決策を見つけるようにプーチンを説得しないといけない。我々は自分たちの権利、土地、自由を守っている。これが我々の決断だ。我々は欧州の一員でいることを望む」

 世界の多くの人が、ウクライナで起きていることに心を痛めている。一刻も早く、少しでも早く、平和が訪れることを願っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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