「勇気を持って出たことは評価してあげたい」京都・曺監督が“守護神”上福元を賞賛。退場は「受け入れるしかない」

2022年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今日の経験は選手たちを確実に伸ばす」

京都の曺監督が、一発退場となったGK上福元の勇気ある飛び出しを評価した。写真:田中研治

 京都サンガF.C.は3月5日、J1リーグ第3節でジュビロ磐田と対戦し、1-4の敗戦。今季初めての黒星を喫した。

 このゲームで勝敗に関わるひとつの分岐点となったのが、相手に先制されて迎えた前半終盤のGK上福元直人の一発退場だろう。

 40分、DFの裏に抜け出してきた磐田の杉本健勇を、飛び出した上福元がペナルティエリアの外で倒してしまいファウルに。最初はイエローカードが提示されたが、その後VARが介入し、オンフィールドレビューの結果、決定機阻止でレッドカードに変更された。

 京都は後半、数的不利が響いて押し込まれる展開となり3失点。しかし曺貴裁監督は退場処分となった上福元を責めることはせず、飛び出していった姿勢を賞賛した。

「狙いを持ったことは事実で、(上福元の)判断がどうだったということはそんなに問題ではないと思います。自分たちにとって大きく次に進める一歩だったと思うし、彼はあのボールを狙いにいって、キーパーとして(ゴールに)ベタつくんじゃなく、自分が最終ラインとして勇気を持って出たことは評価してあげたい」
 
 また判定についても、「僕のところから見たらオフサイドに見えましたけど、VARが入っているので、それは検証されてオフサイドじゃなかった」と理解を示し、「受け入れる」と述べた。

「そのあとのイエローなのかレッドカードなのかは、VARとレフェリーがジャッジすることなので、ちょっと厳しいかなと思いましたけど、あのプレー自体の判定としては、それはそれで受け入れるしかない。僕はオフサイドかオフサイドじゃないかのVARの判定をしていると最初は思っていたけど、レッドかイエローかのジャッジも含まれていたというのは自分の勉強不足だったと思う」

 指揮官は今季初の敗戦も、「今日の経験は選手たちを確実に伸ばす。良い勉強材料をもらったと思うので、下を向かずに次に向かっていきたい」と前向きなコメント。「今日出た選手にはお疲れ様と言ってあげたい」と労をねぎらった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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