「パリ経由A代表、ではない」U-21代表の大岩監督が求める基準「サムライブルーをスタンダードな場所に」

2022年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「A代表に所属しながら、オリンピックに行く」

今回の国内合宿が、大岩監督の就任後初の活動に。「チーム一体となって戦っていく、こういう形で戦っていく、ということは伝えたい」と話す。※写真は会見中のスクリーンショット

 日本サッカー協会は3月3日、U-21日本代表候補メンバー24人を発表。同日に大岩剛監督がオンラインでの取材に応じた。

 チームは7日から3日間にわたり、国内キャンプを実施。Jリーグが開催されているなかでの活動となるが、この短期間で「集合して、ゲームをこなす、チームに戻ってまたハイパフォーマンスを見せるというサイクルは代表選手のあるべき姿」と指揮官は強調する。

 そのサイクルを「ハイレベルなところで要求する」。なぜなら「それがチームの成長、選手個々のタフさにつながっていく」と考えているからだ。

 U-21代表は2024年のパリ五輪を目指すチーム。と同時に"A代表予備軍"としての側面もある。大岩監督は「すぐ上にはサムライブルーがある。今後もサムライブルーをスタンダードな場所として、我々もそこを目指し、入っていくのが当然という環境を作りたい」と言う。

「強度にしても、自分たちの立ち居振る舞いにしても、そういうところはしっかりと選手には伝えていきたいと思います」
 
 五輪代表→A代表へ、という矢印ではない。大岩監督は「我々は、パリ経由A代表ではない」とし、こう続ける。

「A代表に所属しながら、オリンピックに行くんだということも選手たちに伝えていますし、今後も伝え続けると思います。レベルの高さ、自分たちの立ち位置を認識したうえで、取り組んでいってほしい。それを、A代表にまだ絡んでいない選手に対しても伝え、チーム力を上げていく。基準を高いレベルにもっていく部分は今後とも伝えていきたい」

 今回の国内キャンプで本格的にスタートする"大岩ジャパン"が、どんな集団になっていくか楽しみだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本代表の歴代ユニホームを厳選写真で振り返り!(1992-2022)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事