「出番がないのは驚きだ」不調騒がれるセルティック、井手口陽介の起用を地元メディアが推奨!「イデグチの機会が訪れた」

2022年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「セント・ミレン戦は、彼を見る理想的な機会ではないだろうか」

怪我で出遅れた井手口だが、チームの窮地を救えるか。(C)Getty Images

 同胞のチームメイトたちのように、ロケットスタートを切ることはできなかった。だが、チームがやや停滞している今は、井手口陽介にとってチャンスとなるのかもしれない。

 シーズン前半戦で不動のエースとなった古橋亨梧、デビュー戦で早々にネットを揺らした前田大然、同じくデビュー戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、レンジャーズとのダービーで大活躍した旗手怜央。セルティックの日本人選手たちは、加入してすぐに結果を残し、ファンから愛されている。

 一方、前田や旗手とともに冬に移籍した井手口は、先発デビューを飾った1月22日のスコティッシュカップ4回戦で悪質なタックルを受けて負傷。1か月近くの戦列離脱を余儀なくされ、欧州カップ戦の登録リストから外れた。リーグ戦では、途中出場でデビューした1試合出場にとどまっている。

 その間にダービーを制し、レンジャーズを抜いて首位に浮上したセルティックだが、ヨーロッパカンファレンスリーグの決勝トーナメント・プレーオフでボデ/グリムトに連敗。リーグ戦でもダンディー相手に3-2と辛勝で、前節はハイバーニアンとスコアレスドローに終わっている。

 不調が騒がれるなか、チームは3月2日にホームでセント・ミレンと対戦する。専門サイト『67 HAIL HAIL』は、「セルティックのパフォーマンスの問題に対する答えがヨウスケ・イデグチか見極めるとき」と題した記事で、アンジェ・ポステコグルー監督は井手口を起用すべきではないかと主張した。

 同メディアは「ハイバーニアン戦で起用されなかったのは興味深い」と、井手口が国内の試合でなかなか起用されていないことに疑問符をつけている。

「欧州カップ戦のメンバーから外れたのは、国内の試合に出て大きなインパクトを残すためとの見方が強かった。セルティックが苦しんでいるのが明らかになったときでさえ、彼が出場しなかったのは驚きだ」

【画像】足首が曲がるほど踏まれた井手口は転倒。元マンU戦士が非難した危険なタックル
 さらに、「イデグチは自分をボール奪取がうまく、前に走って攻撃の動きの先陣を切るのが好きな選手だと評した。言い換えれば、本当に懸命に働くボックス・トゥ・ボックスの選手ということだ」と綴り、今のセルティックに必要なタイプの選手との見解を示した。

「昨日の試合で我々に欠けていたのがまさにそれだったのは確実だ。トム・ロギッチは先月の代表戦以降、求められる水準に戻っていない。調子を落としているレオ・ハタテについても同じだ。フラストレーションがたまったスコアレスドローの一戦で、マット・オーライリーが先発すべきだったように、イデグチにも大きなチャンスを与える機会だったはずだ」

 そして、『67 HAIL HAIL』は「セルティックでいかに影響を及ぼせるか、チームに何をもたらしてくれるのかについては、まだ分かっていない」と、井手口が力を発揮する場が必要と続けている。

「セント・ミレン戦は、彼を見る理想的な機会ではないだろうか。ハタテとロギッチが苦しんでいる今、彼らを戻すのはあまり意味がない。オーライリーが戻るべきで、イデグチも並べば、試合に臨んでいくうえで盛り上がりを加えるだろう」

 同メディアは「彼がこの数週間、じっくりと休み、回復する時間があったことも忘れてはいけない。大きなリスクを負うことなくイデグチを見る機会は、これから多くはないだろう。ホームでのセント・ミレン戦は、理論上は彼を起用するのに最も安全な機会だ」と、この機を逃すべきではないとした。

「アンジェは何かを変えなければいけない。2週間以上前のレイス戦から、パフォーマンスは良くないのだ。ここ4試合で1勝しかしていない。リフレッシュするタイミングだ。イデグチの機会が訪れたことは確かだ」

 ポステコグルーの判断、そして出番が回ってきたときに井手口はチャンスを生かせるのか、セント・ミレン戦に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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