シメオネ監督の采配がズバリ的中。輝きを取り戻した左SBが2試合で2G1Aの活躍!

2022年03月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

キャラクターが異なるふたりの共存プランを考案

26節のセルタ戦で2ゴールを奪ったアトレティコのロディ。(C)Getty Images

「選手が輝くのはプレー環境次第」。その常識を改めて体現しているのが、アトレティコ・マドリーのブラジル代表SBレナン・ロディだ。

 もともと攻撃力に定評があり、チャンピオンズ・リーグのマンチェスター・ユナイテッド戦(ラウンド・オブ16第1レグ)でも、絶妙なピンポイントクロスでジョアン・フェリックスのダイビングヘッド弾をアシストしていたように、とりわけ左足のキックの精度の高さは素晴らしいものがある。

 昨シーズンに3バック・システムが本格導入されてからは、守備力の低さがネックとなって出場機会が減り、パフォーマンスも低下させていた。おまけに、今冬の移籍市場では同じく左SBを本職にし、こちらは守備力に定評があるレイニウドが加入。新たなライバルの登場で、さらに厳しい状況に追い込まれる可能性があった。
 
 そんな中ディエゴ・シメオネ監督は、ここ2試合(前述のマンU戦とラ・リーガ26節のセルタ戦)でロディを左のウイングバックに配し、その背後を3バックの一角で起用したレイニウドにカバーさせるというキャラクターが異なるふたりの共存プランを考案。持ち前の攻撃力を発揮する環境を手に入れたロティは、その2試合で2ゴール・1アシストとチームの全3得点に絡む活躍を見せている。

 新戦力がもたらす武器を有効活用し、働き場所を見失いかけていた選手を戦力として蘇らせたシメオネ監督。まさに一石二鳥の好采配だった。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】ロディがセルタ戦で決めた圧巻の2ゴールをチェック

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