現地時間２月25日に開催されたブンデスリーガ第24節で、遠藤航と伊藤洋輝が先発したシュツットガルトは、敵地で４位のホッフェンハイムと対戦。１―２で痛恨の逆転負けを喫した。

　ここ８試合未勝利で17位に沈むアウェーチームは58分、CKをサーシャ・カライジッチがニアでフリックしたところを、ファーサイドでフリーになった遠藤が反応。最後は左ポストに激突しながらも押し込み、先制に成功するが、キャプテンの魂の１点を守り切れず。その後、85分、90分と終盤に立て続けに失点を喫した。

　この白熱の一戦において、試合前には互いに手を取り合う姿が見受けられた。

　遠藤とベンヤミン・ヒュブナー、主将同士によるコイントスを終えると、両チームの選手たちがピッチの中央へ集結。「STOP WAR（英語で戦争を止めろ）」「WIR GEGEN KRIEG（ドイツ語で戦争反対）」と書かれたバナーを掲げ、ウクライナへ軍事侵攻を続けるロシアに対し、反戦を強く訴えたのだ。
【動画】試合前の「感動的なジェスチャー」＆まさに執念！遠藤の開幕戦以来の今季２点目

　この行為を「感動的なジェスチャー」と伝えた英紙『Daily Mail』によれば、スタジアムのアナウンサーも流血を非難し、「平和は我々全員にとって最も重要なことだ」と呼び掛けている。

　STOP WAR――。この考えに、敵も味方もない。選手たちの思いはひとつだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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