「衝撃の給与88%ダウン!」元アジア王者、広州FCが“帰化選手全員”を契約解除して新たな船出「自前でスター育成を」

2022年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラジル出身選手たちとは「円満な退団」と強調

かつて名手パウリーニョ(右)を擁してアジアをも席巻した広州FC。新シーズンは外国籍選手ゼロでリスタートを切る予定だ。(C)Getty Images

 強化方針を180度転換して、広州FC(旧・広州恒大)が新たなスタートを切った。

 中国紙の『南方都市報』や『新京報』が伝えたところによると、現地2月19日に広州FCは経営会議を開催。クラブのGMや監督、アカデミー部門の責任者らが一堂に会し、オーナーで恒大グループを率いるシュウ・ジアイン氏とともに新たなポリシーを確認した。

 恒大グループの経営破綻によって存続の危機が囁かれていたが、シュウ氏はあらためて「サッカー事業の継続を宣言する。今後は恒大サッカースクールをスター選手育成のゆりかごとし、トップチームをその受け皿としていく」と育成路線へと転換を示した。

 すでに2月16日、クラブはエウケソン、アラン、アロイージオ、フェルナンジーニョ、リカルド・グラルのブラジル出身選手5人、いわゆる"帰化選手"たちとの契約を正式に解除。昨年春から続いていた給与未払いについては具体的な言及がなく、「円満な退団」とだけ報告した。
 

 さらに中国メディアによると、広州FCの新たな選手サラリーも明らかとなった。経営破綻に陥る2年前まで、トップチーム選手の平均年俸は500万元(約9000万円)だったが、今後はそれを60万元(約1080万円)以下に設定。実に88%の減俸で、新人などの最低サラリーは日本円で100万円~180万円程度にまで落ち込む予定だという。

 かつて栄華を極めた強豪の面影はもうない。超級クラブの大多数も経営難に喘いでおり、同様の経営方針と強化指針の見直しを迫られている。

 チャイナマネーの札束攻勢で世界のサッカーシーンを驚嘆させた中国超級リーグ。だが中国代表は2002年大会以降、ワールドカップ本大会への出場は果たせておらず、国内ではサッカー人気の低迷が叫ばれている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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