「日本人にマリーシアがないと誰が言った?」ブラジル・メディアの日本通記者は鈴木優磨の“復帰戦”をどう評価した?「物議を醸した」

2022年02月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「鈴木の行動は芝居がかっていた」

2ゴールの上田(左)と、帰還後初ゴールをマークした鈴木(中央)。写真:田中研治

 2月19日にJ1第1節が各地で開催され、パナソニックスタジアム吹田ではガンバ大阪と鹿島アントラーズが対戦。3-1でアウェーの鹿島が勝利した。

 鹿島は上田綺世が2発、そしてベルギーから帰還した鈴木優磨の1発でG大阪に快勝。だが、この勝利以上に、鈴木が見せた振る舞いが話題を呼んでいる。38分にG大阪のパトリックと激しくボールを競り合った際に鈴木が倒れ込むと、レフェリーはパトリックにレッドカードを提示。乱暴な行為と判断され、背番号18は退場処分となった。

 ブラジル・メディア『globo』の日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者は、「日本人にマリーシアがないと誰が言った? Jリーグの開幕は、VARを採用したにもかかわらず、レフェリング論争で幕を開けている」と綴った。

「この影響を最も受けたのが、ガンバ大阪と鹿島アントラーズの試合だった。鈴木優磨とパトリックのデュエルで乱暴的行為と判断され、後者が一発退場。だが、リプレイを見ると、このブラジル人選手は鈴木の顔に近づいてもおらず、日本人ストライカーが攻撃されたふりをしていたことは明らかだ。VARは反応しなかった。鹿島側はパトリックがDF関川郁万に対するパトリックのラフプレーを主審が無視したと不満を漏らしていたが、鈴木優磨の振る舞いは物議を醸し、特にガンバのサポーターから多くの批判が寄せられている」
【動画】上田2発、鈴木優磨も復帰弾! 物議を呼んだパトリック退場シーンも…注目のハイライトをチェック
 ボンテンポ記者は「鈴木の行動は芝居がかっていた。いわゆる"マリーシア"だ」と指摘しつつも、「彼がアントラーズの勝利に決定的な影響を与えたことは事実だ」と綴っている。

「彼はベルギーのシント=トロイデンで2年半を過ごし、鹿島に復帰した。彼が論争を巻き起こすのは今に始まったことではない。日本代表チームでは森保一監督に招集されることはなく、数年前にはSNS上で森保監督を批判し、その可能性を自ら閉ざした。欧州のより良いクラブでプレーするチャンスを、何度もオファーを拒否して失い、結局は何の選択肢もなく日本に戻ることを決断することになった。

 だが、それによって鹿島は上田の強力な相方を得て、J1でもトップクラスの攻撃力を備えることになった。ベンチにはエヴェラウド、中盤には荒木遼太郎とディエゴ・ピトゥカのサポートがある。私は今シーズン、この最高のパフォーマンスを見せたアントラーズに注目せざるを得ない」

 さらには今シーズンのJリーグは「バランスが良い上位争いが期待できる」としている。

「二連覇中の川崎フロンターレは順当に勝ち、FC東京も敗れたがいい試合をした。敗れた浦和レッズ、ヴィッセル神戸も上位にあがってくる気配がぷんぷんする。横浜F・マリノスもセレッソ大阪に引き分けたが、アンデルソン・ロペスも素晴らしいデビューを果たした」

 同記者は日本代表戦を含め、非常に細かく日本のJリーグを追いかけている。鹿島は、そして鈴木優磨はボンテンポ記者の期待に応えるシーズンにできるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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