マンU 「ルーニー&デパイ」の手応えとシュバインシュタイガーのフットネス不足 「今夏の仕上がりチェック」

2015年07月31日 山中忍

前半2失点の守護神デ・ヘアは…。

好連携を見せたルーニー(左)とデパイ(右)のコンビは、米遠征で得た大きな収穫。 (C) Getty Images

●マンチェスター・U 0-2 ○パリSG@シカゴ(7月29日)
 
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 守護神デ・ヘアはプレシーズン最終戦を前半だけで終えた。2失点に関与はした。マテュイディとの距離を詰めるのを躊躇し、イブラヒモビッチには簡単に決められすぎた感がある。とはいえ、実戦での調整は計2試合108分間のみ。
 
 ファン・ハール監督は当人の「移籍希望」を改めてこぼし、舞台裏で離脱を覚悟させられる急展開があったのかもしれない。
 
 1失点目の原因はCBジョーンズの不用意な飛び出し。連続先発もアピール成功とは言えず、交代で使われたスモーリングが開幕戦でブリントとコンビを組む可能性が高まった。
 
 カウンターによる2失点目は、追走できなかったシュバインシュタイガーがフィットネス不足を露呈した。
 
 攻撃面は無得点でも勢いがあった。ショーとダルミアンの両SBは攻め上がりも果敢。ダルミアンはクロスの精度も合格点だ。
 
 ルーニーとデパイはコンビへの期待が増す90分間。デパイは"C・ロナウド風"のFKでもゴールに迫った。前半に逃した先制機がそうであったように、主砲であるべきルーニーが演出に回る機会が多い点は気になるが、指揮官も前線には「手応え」を口にしている。
 
 4戦目で土がついたが、昨夏とは違い故障者ゼロでの遠征終了も今夏の収穫だ。
 
文:山中忍
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