【CL展望】最大の注目カードは、状態の良いマドリーがやや優勢か。パリSGはS・ラモスが欠場濃厚もネイマールの復帰に期待

2022年02月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

名将アンチェロッティのマネジメント力が光るマドリー

ともに攻撃のキーマンとなるメッシ(左)とベンゼマ(右)。(C) Getty Images

 現地時間2月15日(日本時間16日午前5時)、いよいよチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメントが幕を開ける。

 興味深いカードが目白押しのラウンド・オブ16で、やはり最大の注目は、覇権に手が届きうる2チームが激突する、パリ・サンジェルマン対レアル・マドリーだろう。

 状態が良いのは第1レグをアウェーで迎えるマドリーの方か。カディス戦(12月19日)に引き分け、ヘタフェ(1月2日)に敗れるなど格下からの取りこぼしが発生しているが、クラシコを含むスペイン・スーパーカップ2試合で勝利するなど肝心な一戦は落とさない勝負強さは健在だ。

 負傷から復帰し、メンバー入りしたカリム・ベンゼマをはじめ、ルカ・モドリッチやダビド・アラバら経験豊富な猛者たちが骨子となり、ヴィニシウス・ジュニオール、カゼミーロ、エデル・ミリトンのブラジル勢も伸び伸びとプレー。先鋭的な戦術を用いるわけではないものの、パリSGの元指揮官でもある名将カルロ・アンチェロッティが巧みなマネジメントでタレント力をうまく引き出している。

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 一方のパリSGは国内リーグで2位マルセイユに勝点13差をつけて独走態勢を築いているものの、マウリシオ・ポチェティーノ監督がタレント力を存分に引き出しているとは言い難い接戦での勝利が多く、「新・銀河系軍団」はここまで看板倒れと言わざるを得ない。

 事実、CLでは5ゴールと輝いたリオネル・メッシがリーグ・アンではいまだに2ゴール。故障で大きく出遅れたセルヒオ・ラモスも、S・ランス戦で二度目のフル出場&初ゴールをマークしたものの、再び負傷し、この古巣との大一番の第1レグでは欠場が濃厚となっている。

 ただ、パリSGにも明るい話題がないわけではない。キリアン・エムバペは好調を維持しており、ここまで公式戦31試合に出場して21ゴール・16アシストと攻撃陣を牽引。さらに昨年11月から足首の怪我で離脱していたネイマールが、起用可能な状態まで回復しており、勝負所での投入が考えられる。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年2月17日号より一部修正・加筆して転載。

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