「もう二度と…」横浜での敗戦から9年、悲願のクラブW杯制覇にアスピリクエタは万感!「ここまで長い道のりがあった」

2022年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

在籍10年、前回の決勝を唯一経験

横浜での敗戦を唯一知るアスピリクエタ。クラブW杯への思いは人一倍強かった。(C)Getty Images

 現地時間2月12日、UAEで2021年クラブワールドカップの決勝が開催され、欧州王者のチェルシー(イングランド)は、南米王者のパルメイラス(ブラジル)と対戦した。

 55分にロメル・ルカクのヘッド弾で均衡を破ったチェルシーは、64分にチアゴ・シウバのハンドで献上したPKをラファエウ・ヴェイガに決められ、同点に追いつかれる。

 その後は延長に入っても勝ち越し点を奪えず、PK戦に突入かと思われたが、115分にセサル・アスピリクエタのシュートが相手のハンドを誘発してPKを獲得。これをカイ・ハベルツがきっちり決め、このまま2―1で勝利。決勝で同じブラジル勢のコリンチャンスに屈した2012年大会のリベンジを果たし、悲願の初優勝を成し遂げた。

 およそ9年前の横浜国際競技場での敗戦を唯一知るアスピリクエタにとって、この勝利は格別だ。クラブ公式サイトによれば、「本当に誇らしいよ」と顔をほころばせ、こう語っている。
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「ここに来るまでに長い道のりがあった。このトロフィーを手にすることがいかに難しいか分かっているからこそ、誇りに思い、楽しむことができるんだ。2012年はとても痛い思いをして、ここに戻ってくるのに9年以上も要してしまった。もう二度と優勝を逃したくなかった。今回のメダルは金色で、もう一つは銀色。同じ色のメダルで帰ってこないように気をつけたよ。難しい試合だった。世界チャンピオンになるのは簡単じゃない」

 青いユニホームに袖を通してから10年を数える。これまでプレミアリーグ2回、チャンピオンズ・リーグ1回、ヨーロッパリーグ2回の戴冠を経験してきた32歳のキャプテンに、新たなビッグタイトルが加わった。これらの偉業には「2012年に来たときは、こんな旅に出るなんて想像もつかなかった」と、思いを伝えている。

「ピッチ内外でクラブを率いるチェルシーのキャプテンであることを、本当に誇りに思う。このタイトルは、我々の歴史の中で初めてのことなので、とてもいい気分だ。クラブもオーナーも称賛に値するし、僕らがそれを達成したことを誇りに思う」

 キャプテンマークがすっかり板に付いたチーム最古参が、今後もチェルシーを力強く牽引する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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