「極悪非道な行為だが…」モイーズ監督、次戦でも猫虐待のズマを起用へ。「彼は本当にいいやつ。驚いている」

2022年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

問題発覚直後の一戦に先発し、物議を醸すも…

大炎上中のズマ。それでもモイーズ監督は起用し続ける方針のようだ。(C)Getty Images

 現地時間2月13日に開催されるレスター戦(プレミアリーグ第25節)を前に、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督が記者会見に出席。所属するクルト・ズマについて語った。

 ズマは今月6日、飼い猫に虐待をしていたことが、実弟のヨアンがその映像をスナップチャットに投稿したことで発覚。世界中から批判を浴び、「自分の行動に対して謝りたい。言い訳の余地はなく、本当に後悔している」と謝罪した。
【動画】飼い猫を殴る蹴る…猛批判を浴びているズマの虐待映像

 ウェストハムはこの行為に対し、「無条件に非難する」と声明を発表したが、モイーズ監督は、8日のワトフォード戦(プレミアリーグ第24節、〇1―0)で渦中のフランス代表DFをスタメン起用。この決断は物議を醸し、疑問視する声が噴出している。

 それでも、58歳のスコットランド人指揮官は、その考えを変える気はないようだ。2週間分の賃金に当たる25万ポンド(3500万円)の罰金を科され、アディダスとのスポンサー契約も打ち切られたズマについて、「レスター戦に出場できる」と明言している。

「クラブはこれ以上ない迅速な対処をしたと思う。彼に最高額の罰金を科したのは良い処置だったと思う。彼の行為が極悪非道なのは間違いないが、クラブはプレーさせることを選択し、私はそれを支持する」
 
 さらに「とてもがっかりしている。こんなクルトは見たことがない。彼は本当にいいやつなんだ。本当に驚いている」と自身が知る姿とのギャップを訴えたモイーズ監督は、「彼は助けを求めているし、私たちもできる限り助けようとしている」とし、こう続けている。

「ほとんどの飲酒運転の犯罪では、そこから学ぶために授業に出なければならない。RSPCA(英国動物虐待防止協会)は、彼が動物の扱い方を理解できるように、いくつかのコースを提供してくれるだろう。私たちは、クルトが良くなるためにできる限りのことをするつもりだ。

 彼は他の選手と同じように扱われている。私は1000試合以上のキャリアで、優遇したことは一度もない。若くて有望な選手と優秀な年長の選手とでは扱いを変えなければならないこともあるが、懲罰的な理由であれば、誰もが全く同じように扱われる」

 なお、事件を撮影したヨアンは、所属するイングランド5部ダゲナム&レッドブリッジから、RSPCAの調査が終わるまで出場停止処分を受けているという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち

【PHOTO】C・ロナウド、アグエロ、ベンゼマ、イブラ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介!

次ページ【動画】飼い猫を殴る蹴る…猛批判を浴びているズマの虐待映像

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事