「ICDを装着していても限界はない」新天地で“心停止”からの復活を期すエリクセンが決意!「新しい思い出を作り、前を向く時だ」

2022年02月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マラソンでも潜水でも何でもできる」

ブレントフォードに加入し、プレミア復帰を果たしたエリクセン。再起に期待がかかる。(C)Getty Images

 ブレントフォードに新加入したクリスティアン・エリクセンが、再起に向け覚悟を語った。英衛星放送『Sky Sports』が2月7日付けで伝えている。

 来週14日に30歳となるデンマーク代表MFは、昨夏に行なわれたEURO2020のフィンランド戦の最中に心停止となり昏倒。必死の救命措置で幸いにも一命をとりとめた。その後、イタリアでは植え込み型除細動器(ICD)を装着してのプレーが認められていないため、インテルとの契約を解消し、今冬にトッテナム時代以来2年ぶりにプレミアリーグへ復帰する形となった。

 新天地でのデビューが待たれるなか、クラブ公式のインタビューに応じたエリクセンは、「再びサッカーができると信じ始めたのはいつか」との問いに「2日後だ。その日の夜に何が起こったのか分かり、数日して自分に何が起きているのかが分かったよ」と回答。当時の状況についてこう明かしている。

「やがて全てのテストが始まり、知識も入ってくるようになった。あれこれ質問され、医師の話を聞き、その後徐々に軌道に乗ったんだ。ICDを装着していても限界はない。マラソンでも潜水でも何でもできる。診断と気持ち次第でどうにでもなるんだ。当時サブリナ(妻)には『スパイクは置いておくが、数日後に何も問題がなければ気が変わっても驚かないように』と言ったんだけど、幸運なことに本当に問題はなかった」
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 さらに、今回の移籍が「普通」を取り戻すチャンスだと主張するデンマーク代表の10番は、いずれは逆境を跳ね除けた"ヒーロー"ではなく、エリクセンという、いちサッカー選手として見られることが目標だと語る。

「僕にとって普通とは、イタリアでのプレーに戻ることだったが、それは認められなかった。だから普通を変えなければならなかったんだ。そうしたなかでブレントフォードでは、普通の生活に戻れるチャンスがある。

 医師からは『クリスティアンのようなサッカー選手になれる』というゴーサインが出たんだ。もちろん、あの時のことはずっと心に残っているし、みんなもあの時のことを覚えていると思うが、今は新しい思い出を作り、前を向く時だ」

 不屈の男のプレミアリーグでの第2章に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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