【湘南ベルマーレの予想布陣】山田や田中ほか、永木、米本らが加わった中盤の競争は熾烈。DFの層も厚みを増した

2022年02月08日 隈元大吾

前線には選手権得点王の鈴木も

今季の湘南には12人の新戦力が加入。7年ぶり復帰の永木(左)ほか、瀬川(中)や米本(右)らを迎え入れ、充実のラインナップとなった。写真:滝川敏行

 Jリーグは2月18日に川崎フロンターレ対FC東京のカードでJ1が開幕。30年目のシーズンがまもなくスタートする。今企画では、J1全18チームの最新予想布陣を公開。プレシーズンの動きから各チームのスタメンとポジション別の序列を予測する。今回は、昨季は厳しい残留争いを逞しく勝ち抜いた湘南ベルマーレをピックアップする。

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【画像】2022 J1リーグ各チームの開幕予想布陣!
 例年とは異なり、前年から多くの選手がチームに残ったことが、まずはなによりの好材料だろう。

 湘南は昨年9月より指揮を引き継いだ山口智監督のもと、持ち前の堅守とともに攻撃の質を高め、攻守に相手を凌駕する戦いを演じた。最終節までJ1残留を争ったように、思うように結果が伴ったわけではない。だがそれでも、シーズン終盤のタフな戦いのなかで向上を示した内容は、次への期待を抱かせるものだった。その戦いをさらに磨き、発展させるうえで、昨季培った土台を多くが理解していることは大きい。

 今季は、期限付き移籍からの復帰を含めて12人の選手が新たに加わった。予想布陣が示す通り、各ポジションの層は厚い。

 FWには、昨季チームトップの6得点をマークしたウェリントンをはじめ、シーズンを通して主軸を担ったメンバーのほか、柏を中心に実績を重ねてきた瀬川祐輔やスイス1部で2年間揉まれた若月大和、地元出身のストライカーである根本凌、今冬の高校選手権で大会得点王に輝いた鈴木章斗が加わった。

 MFも競争は熾烈だ。昨季チームトップタイの37試合に出場した山田直輝や36試合出場で続く生え抜きの田中聡ら既存のメンバーに加え、永木亮太と米本拓司の両ベテランや、ユースから昇格した原直生、今冬の高校選手権で大会優秀選手に選ばれた鈴木淳之介と幅広い年齢層が集う。また岡本拓也や古林将太、畑大雅、高橋諒と、昨季以前よりチームの戦いを知る存在がサイドを固めている点も心強い。

 近年人数の少ない印象だったDFの層も厚みを増した。新たに主将に任命された大岩一貴をはじめ、昨季残留争いを勝ち抜いたメンバーのほか、特別指定を経て今季加入した蓑田広大や生え抜きの石井大生、今冬の高校選手権を沸かせた松村晟怜、3年ぶりの復帰となる福島隼斗が加わった。GKも日本代表の谷晃生を中心に昨季と同じ顔ぶれで切磋琢磨を続ける。

【画像】湘南の2022シーズン予想フォーメーション!
 

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