【J1採点&寸評】新潟×G大阪|遠藤が1ゴール・1アシストの活躍も、指宿が2試合連続ゴールを叩き込んでドロー

2015年07月29日 大中祐二

抜群のキープ力で攻撃の起点となった指宿。同点弾でMOMに選出。

【警告】新潟=L・シルバ(31分)、舞行龍(53分) G大阪=パトリック(13分)、宇佐美(85分)
【退場】新潟=なし G大阪=なし
【MAN OF THE MATCH】指宿洋史(新潟)

 
【試合内容】
 ホームの新潟は2連勝の勢いそのままに序盤から攻勢に出ると、10分に相手のオウンゴールを誘って先制する。一方のG大阪も慌てず、シンプルなパス回しで新潟のプレスをはがしにかかり、遠藤のセットプレーから揺さぶりを掛けた。
 
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節

 後半の立ち上がり、G大阪はCKの連続から2ゴールを奪って逆転し、カウンターを狙いながら逃げ切り態勢に入る。しかし、新潟が反撃に打って出ると、山崎のスルーパスに反応した指宿が2試合連続ゴール。激しい攻防の末に勝点1を分け合い、新潟は降格圏から脱出した。
 
【チーム採点・寸評】
新潟 6
2連勝の勢いに乗って前半はペースを握る。後半の立ち上がりに逆転を許したが、逆境に屈しないタフさを発揮した。
 
G大阪 6
全体的に動きが鈍く、新潟の運動量に苦しめられたが、セットプレーから巧みに流れを引き寄せた勝負強さは評価に値する。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
ハイボールに対してキャッチングの安定感が不足。2失点目のPKも、直前のクロス対応で流れは断てたはず。
 
DF
24 川口尚紀 6
後半は守備に追われる時間が増加。ただ、スペースを突いて積極的に仕掛けた前半の出来は称賛したい。
 
4 舞行龍ジェームズ 5.5
岩下を倒したと見なされPKを献上したが、その判定は微妙で不運な面も。セットプレーでたびたび岩下のマークを外したのはいただけない。
 
2 大野和成 6.5
パトリックとの競り合いで一歩も引かず。制空権を容易に明け渡さず、結果的にピンチの芽を事前に摘んだ。
 
7 コルテース 6.5
要所で見せる縦への突進が効果的で、その姿勢が2点目につながった。終盤はゴール前で身体を張り、勝利への執念も光った。
 
MF
8 レオ・シルバ 5.5
勝負を決めに行った結果とはいえ、カウンターから無謀にも思える上りを見せ、逆にピンチを招いた。
 
25 小泉 慶 6.5
球際で寄せ切れない場面も散見されたが、攻守でシンプルかつ正確なプレーを続けたことで中盤を支えた。
 
23 山本康裕 5.5
1失点目はCKの守備でマークに付き切れず。攻撃面でも持ち味の突進力を活かし切れないまま終わった。
 
13 加藤 大 5.5
相手の陣形をよく見てスルーパスから打開を図る。しかし守備では寄せの甘さから貢献できず。
 
FW
11 指宿洋史 6.5
抜群のキープ力とテクニックで日本代表が揃うG大阪の守備陣を翻弄。冷静極まりない同点ゴールも秀逸。
 
9 山崎亮平 6
カウンターの大ピンチを招くボールロストもあったが、縦に仕掛けてオウンゴールを誘うと、アシストの縦パスも絶妙。
 
交代選手
MF
16 佐藤優平 6
新潟デビュー戦ながら、即戦力と感じさせる軽快な動き。チャンスで決め切れなかったのは悔やまれる。
 
MF
18 成岡 翔 5.5
期待されたボール奪取、ボールキープを前線で見せられず。守備を固めたG大阪を崩し切れなかった。
 
FW
19 鈴木武蔵 -
ラストワンプレーというタイミングでピッチに入ったが、隙あらばスピードを活かして打開という役割は明確だった。
 
監督
柳下正明 6
選手の疲れを見極めながら選手交代のカードを切る。連係からスペースを攻略して勝点1を得た。
 
 

次ページ新潟の厳しいマークに苦しみ、宇佐美&パトリックの2トップは不発。

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