「ずっと睡眠薬を飲んでた」松井大輔と鈴木啓太がアテネ五輪代表の壮絶なメンバー争いを回顧「傷に塩塗るね…」

2022年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

落選の鈴木は「パスタの味が一切分からなかった…」

日本代表でも共闘した松井と鈴木。アテネ五輪予選当時のエピソードを語り合った。写真:サッカーダイジェスト

 ともに元日本代表の松井大輔と鈴木啓太がそれぞれの公式YouTubeチャンネルで、コラボ企画を展開。多彩なテーマで、現役当時の知られざるエピソードを語り合っている。

 2月5日公開された松井大輔チャンネルでは、アテネ五輪代表の当落にまつわるエピソードが語られた。ご存知の通り、アテネ五輪の日本代表メンバーには松井が選ばれた一方で、鈴木は落選。やはり鈴木にとっては触れられたくない出来事だったようで、「今ちょうど傷が癒えてきてさ。それをガーッ開けるね。塩塗るね」と苦笑い。それでも、当時の心境を赤裸々に語っている。
 
 五輪予選ではキャプテンを務めた鈴木だったが、予選突破後の合宿や親善試合を通じてメンバー入りへは厳しい空気も感じていたという。そして、予選時の23人から18人に人数が絞られる本大会メンバーには残れず。選ばれなかった事実を知らされたあとに近くのイタリアンの店で昼食をとったが、「パスタの味が一切分からなかった。のどを通らなかった」と苦々しく振り返った。

 一方の松井は「自分はオリンピックに行って海外へ行くと決めていたから、絶対に入らないといけない」と固い決意を抱いていたという。そこでライバルとなっていたのが前田遼一と山瀬功治のふたりで、「3人でふるいに掛けられるって分かっていたから、ふたりに勝つしかない」と考えていたと告白。さらに当時の代表候補の合宿中には「ずっと睡眠薬を飲んでた。こんな性格だけど、意外に繊細だったっていう」とメンバー争いの重圧をひしひしと感じていたことを明かした。

 動画ではさらに、アテネ五輪後のA代表に対するふたりの想いや、五輪の予選・本大会を経て変わった意識やトレーニング法、松井の欧州へ行った後の変化など、貴重なエピソードが語られている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連動画】壮絶!アテネ五輪メンバー争いの真相とは?

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