「得失点差は二か国合わせて+70」英大手紙記者がW杯アジア予選&森保Jの問題点を指摘!「保守的な監督に率いられ…」

2022年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「魔の輪に入ったのは2010年の北朝鮮だけだ」

森保ジャパンは、英紙記者の目にどう映っているのだろうか。(C)JFA

 佳境を迎えているのが、各大陸のワールドカップ(W杯)予選だ。英国の大手紙『The Guardian』のジョン・デュアーデン記者は、その中でアジアでの戦いはいまひとつ盛り上がりに欠けると感じているようだ。

 2月2日付けで「常連組は予選での緊張感を欠き、カタールで待ち受けている本番への準備不足のままだ」と見出しを打ち、問題点をこう指摘している。

「W杯予選は、ニューヒーローのカナダ、劇的な可能性を秘める欧州とアフリカのプレーオフ、南米の残りの枠をめぐる厳しい戦いなど、あらゆる場所でギアを上げている。だが、アジア予選は、またしても冴えないものとなってしまった。最終予選の半ばの時点で、4つの自動出場枠をイラン、韓国、オーストラリア、日本、サウジアラビアという昔から変わらない顔ぶれが分け合うことになるのは明らかだった。2006年にオーストラリアがアジアに加わって以来、その魔の輪に入ったのは2010年の北朝鮮だけだ」

 もっとも、本質的な課題は圧倒的なレベルの差にあるという。「2次予選でモンゴル、ミャンマーに二桁点差で勝利を収めた日本と、8戦全勝のオーストラリア、得失点差は二か国合わせて+70となった」と指摘し、最終予選も手に汗握る展開からは程遠いと切り捨てている。
【動画】南野の執念弾&伊東の衝撃ゴラッソ!森保Jのサウジ撃破をチェック
「グループBでは、サウジアラビア、日本、オーストラリアの三つ巴の戦い(4年前もそうだった)であり、オマーンは他の2チームより抜きん出ているが、まだ大きく引き離されている。東南アジアは、6億5千万人以上の人口を抱え、サッカーに最も熱心な地域であり、他の大陸とのギャップを埋めるチームが現れるだろうと期待されていたが、それはすぐに裏切られた。ベトナムは火曜日に中国を3―1で破るまで、7戦全敗だ」

 一方、同記者は前出のアジア"ビッグ5"がW杯本大会で成功できない理由にも言及。「W杯で成功することよりも、出場することを重視する傾向がある」と、鋭く切り込んでいる。

「日本は技術的に優れた選手が多いが、森保一という保守的な監督に率いられ、凡庸な成績に終わっている。韓国は10回連続の出場で、最近はパフォーマンスも良くなっているが、圧倒的に物足りない。オーストラリアは意欲的だが限界があり、サウジアラビアはエルベ・ルナール監督の下でかなり改善されているが、まだ本当の意味で試されていない。FIFAランク最上位のイランが一番の望みだが、アジアを闊歩していたなか、いきなりスペインやポルトガルといった相手と対峙するのでは、W杯では常に苦戦を強いられることになりそうだ。

 また、スタイルの問題もある。ビッグ5がW杯の間に戦う試合はそれほど競争力がある相手ではないだけでなく、後ろに下がって人数をかけて守るチームと対戦することになる。日本のようなチームには、W杯にありがちな、攻めてくる相手に対処するチャンスがほとんどないのだ。欧州や南米のチームを親善試合のために、疲弊させて東アジアまで呼ぶことは解決にはならない」

 森保ジャパンはこういった見方を跳ね返すためにも、まずはきっちりとカタール行きの切符を掴み、そのうえで本大会ではアジアの代表として、世界の強豪と渡り合いたいところだ。そのためには指摘の通り、マッチメイクは大きなポイントなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち

次ページ【動画】南野の執念弾&伊東の衝撃ゴラッソ!森保Jのサウジ撃破をチェック

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事