「ロケットをぶち込まれた!」堂々5連勝の日本代表にサウジ地元紙も脱帽!「点を取れる気配さえなかった」

2022年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本にとっては究極的に気分がいい白星」

1G1Aでこの日も全得点に絡んだ伊東。手が付けられなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 埼玉スタジアムは熱狂のるつぼと化した。

 火曜日夜、日本代表はカタール・ワールドカップ・アジア最終予選第8節でサウジアアラビアと対戦。立ち上がりこそボールを支配される時間帯があったが、冷静に戦況を見定めて跳ね返し、徐々に盛り返していく。すると32分だった。右サイドを打破した伊東のクロスから南野がゴールをこじ開けて先制に成功。さらに50分には伊東が目の覚めるような強烈ミドルを突き刺して、リードを広げた。
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 首位サウジに1ポイント差に迫る2-0の完勝劇。サウジの日刊紙『Arab News』は「日本に0-2で敗れ、サウジのワールドカップ行きは足踏み」と題して、次のように論調を展開した。

「勝てばワールドカップ行きを確定できたが、日本の強力なブローを食らい、0-2で敗れ去った。今予選での手痛い初黒星は、日本にとっては究極的に気分がいい白星となっただろう。内容も結果も伴ったのだから。サウジとの差を1ポイントに詰め、上位争いを混沌とさせてしまった。もしオーストリアがオマーンに勝利すれば、3か国が勝点2差にひしめくことになる(※編集部・注/オーストラリア対オマーン戦は2-2の引き分け)。次の中国戦(3月24日)はきわめて重要だが、今回の日本戦のようなパフォーマンスを繰り返すようだと、かなり危うい」
 
 前半、サウジ代表にとって大きな誤算がふたつあったという。

「キックオフ直後から、グリーン・ファルコンズ(代表チームの愛称)は狙い通りにハイプレッシャーを掛けていた。ホームチームはエンジンがかからず、勢いに乗れていない印象だった。だが、ふたつの誤算によってプランが崩れる。ひとつは早い時間帯でDFのアルブハイリが警告を受けてしまい、積極的な守備ができなくなった点。そしてもうひとつは、中盤の要であるアルハイバリがイトウのファウルで負傷退場を余儀なくされた点だ。リズムを狂わされ、そこから日本のペースへと傾いた」

 まるで歯車が噛み合わず、反撃の糸口さえ掴めなかった。同紙は「ミナミノに決められたのは致し方ないとして、ハーフタイムに具体的な改善策が示されなかった」と悔やみ、「後半が始まってすぐにイトウにロケットをぶち込まれて、状況はさらに悪化した。あんなショット、GKアルオワイスにとってはノーチャンスだ」と、ゴラッソを素直に称えている。

次ページ次節、中国に勝利すれば出場切符を獲れるが…

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