【J1展望】2ndステージ・5節|浦和-甲府|ともに最終ラインの主軸が不在。堅守を取り戻せるのはどちらか?

2015年07月28日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――連敗脱出の鍵は守備の改善。甲府――守備ブロックを構築し攻めあぐねさせたい。

故障者/浦和=石原 甲府=福田、石原、松橋
出場停止/浦和=森脇 甲府=なし

J1リーグ ndステージ・5節
浦和レッズ-ヴァンフォーレ甲府
7月29日(水)/19:00/埼玉スタジアム2002
 
浦和レッズ
2ndステージ成績:(4節終了時):13位 勝点4 1勝1分2敗 4得点・5失点
年間成績(21試合終了時):2位 勝点45 13勝6分2敗 43得点・22失点
 
【最新チーム事情】
●連敗を止めて中断期間に入りたい
●右CBは岡本の起用が濃厚
●甲府の阿部翔からのクロスを封じたい
●那須とバレーのエアバトルに注目
 
【担当記者の視点】
 19戦無敗からよもやの2連敗を喫し、年間順位も2位に落ちた。広島戦、名古屋戦と内容の良いゲームができているだけに、内容まで結果に引きずられて悪化する事態は避けたい。柏木は「ここから全勝すれば良いという気持ちでやる」と、切り替えた。2戦連続スタメンの高木は「次こそ自分の数字で表わせる結果が欲しい」と強く意気込んでいる。
 
 名古屋戦は約70分間を10人で戦ったが、数的不利を感じさせないプレーを見せた。それだけに連戦の疲労は気がかりだ。退場処分の森脇が出場停止になるが、同様の状況だった第1ステージの清水戦で先発した岡本は「常に試合に出る準備はしてきた。埼スタで思い切り自分のプレーをしたい」と、意気込んでいる。もちろん、阿部を最終ラインに下げてボランチに青木を起用するプランもある。
 
 攻撃の課題は決定力だが、むしろ2試合連続2失点の守備を改善したいところだ。甲府の攻撃パターンは、阿部翔のクロスにバレーが飛び込むもの。連戦の疲労を考慮し、クロスの出どころを重点的に警戒するなら、右ウイングバックに平川を起用する手もある。那須とバレーのエアバトルも、ゲームの行方を左右するポイントになる。
 
ヴァンフォーレ甲府
2ndステージ成績(4節終了時):12位 勝点4 1勝1分2敗 3得点・3失点
年間成績(21試合終了時):14位 勝点24 7勝3分11敗 15得点・25失点
 
【最新チーム事情】
●最終ラインの主軸、山本と土屋が欠場か。
●浦和とは相性抜群の佐久間監督。大宮時代の07年、甲府時代の11年と2戦2勝。
●負傷離脱中の福田が、先週からボールを蹴る練習に合流。復帰へ一歩前進


【担当記者の視点】
 前節・松本戦での敗戦で、後半戦に入り1勝1分2敗と早くも黒星が先行した。踏ん張りどころとなる今節は、怪我明けでコンディションが万全ではないCBの山本、さらに「疲労の蓄積を考えると、できれば連戦の起用は避けたい」(佐久間監督)との理由で、土屋を欠いて臨む可能性もある。
 
 加えて攻撃陣では、連戦の影響を受けてか、バレーのパフォーマンスに波があるのも気がかりだが、堅守を90分間持続できれば対抗するのは可能だろう。ホーム&アウェーともスコアレスドローに持ち込んだ昨季のように、最優先すべきは強固な守備ブロックを構築し相手を攻めあぐねさせることだ。
 
 最終ラインの主軸不在が濃厚とはいえ、0-2で敗れた4月の対戦時よりも守備の強度が向上していることを強みに、ここ2試合チャンスを決め切れずに連敗を喫している浦和から最低でも勝点1を持ち帰りたい。
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