フランク・ランパードが、エバートンの監督就任にあたり、まさかの詫びを入れている。英紙『The Sun』が１月31日付けで伝えた。

　成績不振で解任となったラファエル・ベニテス監督の後任として、新指揮官となった43歳の元イングランド代表MFは、現役時代はチェルシーでゴールを量産。2009年のエバートンとのFAカップ決勝戦では、強烈なミドルシュートで決勝点を奪うと、直後には、コーナーフラッグの周りでちょっとしたゴールセレブレーションを披露していた。

　ランパードは、エバートンでの最初のインタビューで当時のこの行為を回想。同じくプロサッカー選手で、イングランド代表でもあった父シニアが、ウェストハム在籍時の1980年に行なわれたエバートンとの同カップ準決勝のリプレイで、同様に決勝点を叩き込んだ際に披露したもののオマージュだと明かしている。
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「父からは色々な話を聞いて育った。明らかに彼は当時、エバートンのファンの心を傷つけ、そして私も決勝で得点したわけだ。選手時代にはそういうこともあったね。エバートンとは何度も対戦したし、いい日も悪い日もあった。でも今は、このクラブを代表してここにいるし、あの時の埋め合わせをしようと思っている」

　チェルシーのスーパーレジェンドは、古巣で指揮を執った際には、１年目こそ４位に入り、チャンピオンズ・リーグ出場権を確保したが、２年目には中位に留まるなかで更迭の憂き目に遭った。心機一転、降格圏とはわずか４ポイント差の16位に沈むエバートンと共に、自身の指導者キャリアを立て直すことはできるか。

　注目の初陣は２月５日。因縁深いFAカップの４回戦で、クリスティアン・エリクセンが新加入したブレントフォードと、本拠地グディソン・パークで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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