【J1展望】2ndステージ・5節|松本-川崎|連係深まる川崎アタック陣を松本がいかに抑えるか

2015年07月28日 サッカーダイジェスト編集部

松本――狙うは3戦連続無失点。川崎――船山が古巣相手に「移籍後初ゴール」なるか。

故障者/松本=後藤、那須川、塩沢、棗 川崎=登里、小林、松井 
出場停止/松本=なし 川崎=なし

J1リーグ2ndステージ・5節
松本山雅FC 川崎フロンターレ
7月29日(水)/19:00/松本平広域公園総合球技場
 
松本山雅FC
2ndステージ成績(4節終了時):10位 勝点6 2勝0分2敗 4得点・8失点
年間成績(21試合終了時):15位 勝点21 6勝3分12敗 21得点・34失点
 
【最新チーム事情】
●前節は甲府を1-0で下して初の連勝。チームの雰囲気も良く、上昇気流に乗ってきた。
●1トップを務めるオビナの調子がやや下降気味なのが気掛かり。
●前節でスプリント38回の工藤は「中3日なので(疲労は)大丈夫」と意欲十分。
 
【担当記者の視点】
 連勝した直近2試合は無失点と、課題の守備面はかなり改善されてきている。攻撃力に勝る川崎に対しても、自信を持って臨めるはずだ。粘り強く相手のボールホルダーに食らいつきながらも、不用意にスペースを与えないよう連動したディフェンスで強固なブロックを形成し、ゴールを死守したい。
 
 キーマンは、やはり工藤か。優れたキープ力と推進力で攻撃をリードするのはもちろん、高い位置からの精力的な守備で相手のビルドアップに狂いを生じさせられれば、流れを引き寄せられるはず。
 
 連戦で厳しい戦いが予想されるが、持ち前の運動量と連勝中の勢いを持って勝利を勝ち取りたい。
 
川崎フロンターレ
2ndステージ成績(4節終了時):5位 勝点7 2勝1分1敗 6得点・4失点
年間成績(21試合終了時):5位 勝点37 11勝4分6敗 38得点・30失点
 
【最新チーム事情】
●清水戦で負傷交代した大久保が27日の練習を回避。ただ、松本戦は強行出場する見込み。
●麻生グランドにもぐらが出現。芝のグラウンドから砂地が掘り返されて少々気になるところ。
●古巣との試合を前に船山が闘志を燃やす。
●選手たちは「勝てば連休?」とご褒美を期待しているが、果たしてどうなるか。
 
【担当記者の視点】
 前節の清水戦は4-3-3でスタートするも、アンカーに入った大島のパフォーマンスが安定せず、結局は中村と大島の2ボランチを軸とする3-4-3に移行して勝利をもぎ取った。風間監督は試合後の会見で「期待している大島が、ひとりで自信を持ってやれていなかった」とコメントしており、松本戦では2ボランチを採用する可能性が高い。
 
 清水戦の終盤に足を痛めて交代した大久保は、試合直後に「たいしたことないと思う。大丈夫」と明言したが、27日のトレーニングは回避。痛みが残っている状態ながら、本人は強行出場の意思を示している。清水戦で先制点&決勝点の活躍を見せたエースの存在は、チームにとって「精神安定剤」のようなもの。田坂との連係が日に日に深まっているのも好材料と言える。
 
 最も闘志を燃やしているのは、古巣のホームに乗り込む船山だ。今季はいまだノーゴールながら、清水戦では効果的なランニングで間接的にゴールをお膳立てした。動きの質自体は高く、連係も淀みない水準にまで達しているだけに、「古巣戦で移籍後初ゴール」もありそうだ。
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