「まだ分からないのか?」元大宮イ・チョンスが日・韓と比較して中国サッカーが伸び悩む理由を指摘!「いくら大金を投じても…」

2022年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パク・チソンも同じことを言っていたよ」

かつて大宮でもプレーしたイ・チョンスが中国サッカーの根深い課題を指摘した。(C)SOCCER DIGEST

 中国代表は、1月27日に行なわれたカタール・ワールドカップのアジア最終予選で、日本代表に0-2で敗戦。本大会出場が絶望的となった。

 シュートはたった2本で、前回対戦に続いて枠内のそれはゼロ。終始圧倒され、スコア以上の差を見せつけられている。

 そんななか、中国サッカーの問題点を指摘したのが、元韓国代表のイ・チョンスだ。中国の大手スポーツメディア『新浪体育』によれば、2002年の日韓W杯でベスト4と躍進した韓国のメンバーで、レアル・ソシエダやフェイエノールト、大宮アルディージャなどでプレーしたアタッカーは、韓国や日本と比較して「なぜ莫大な投資をしているのに、中国リーグのレベルは上がらないのか」と質問を受けると、次のように語った。

「(元韓国代表MFの)キ・ソンヨンは中国では絶対にプレーしないと言っていた。まだ、分からないのか? 基礎がちゃんとできていないからだ。ユース年代でもっと基礎を身につかないと」

 そう切り出したイ・チョンスは、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した母国の英雄の言葉を引き合いに出し、こう主張している。

「海外から帰ってきたパク・チソンも同じことを言っていたよ。『(大事なのは)ティーンエイジャーだ。基礎が整っていなければ、投資したところで不十分だ。下から上へ、方向を逆にしなければいけない』とね。中国リーグは大金を稼ぐことができ、商業的な観点からは大幅に改善されていて、非常に優れているが、基礎であるユースの環境が良くない」
 
 現在40歳の韓国のレジェンドは、「外国人選手は大金を稼いだ後、去ってしまう。そうではなく、有能な指導者を連れてきて、若手を育てるべきだ」と指摘し、こう続けている。

「下から育てていけば、中国は10年後にサッカー大国となるだろう。中国リーグはまもなく崩壊するだろうし、大人が習慣をつけてから変えるのは難しいが、10代の若者が習慣を身につける前に教えれば、本当に成長する可能性がある。そこに、お金をかけて育てるんだ。そうしなければ、中国リーグはとても厳しいだろう」

 インタビュアーが、「ユース世代に投資すれば、中国のサッカーは100パーセント改善しますか?」と訊くと、「100パーセント向上する」と断言し、こう締めくくっている。

「中国は人口が非常に多いので、若手やその根底にある基礎の問題を解決しなければ、いくら大金を投じてもうまくいかないと思う」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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