セルビアの新鋭がフィオレンティーナ移籍をドタキャン

2015年07月27日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

サイン直前に「決断のためにもう少し時間が欲しい」と逡巡。

ミリンコビッチ=サビッチは、今夏のU-20ワールドカップでセルビアの優勝に貢献した有望株。フィオレンティーナと合意しながら、契約書にサインする直前になって逡巡。移籍は破談に。 (C) Getty Images

 7月中旬に合意に達していたセルビアU-21代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(ゲンク)のフィオレンティーナ移籍が、成立直前で破談になるという事態が起こった。
 
 7月25日、メディカルチェックのためにフィレンツェを訪れた選手本人と代理人が、契約書にサインする直前になって、決断のためにもう少し時間が欲しいと主張。これに対してクラブ側がそれならば来てくれなくて結構、と破談を申し入れたというのがその経緯だ。
 
 今夏はセルビアU-20代表の一員としてU-20ワールドカップを制した20歳のミリンコビッチ=サビッチ。この有望株には、かねてからラツィオも興味を示しており、今後話が進展することも考えられる。
 
 フィオレンティーナは、中盤の補強については思い切りよくワラセ(グレミオ)に照準を切り替え、さらに最終ラインについてもトッテナムのルーマニア代表ヴラド・キリケシュの獲得に乗り出している。
 
 キリケシュについてはクラブ間交渉が順調に進んでおり、ガラタサライとの競合があるものの、レンタル料150万ユーロ(約2億1000万円)、移籍金550万ユーロ(約7億7000万円)の買い取りオプション付きレンタルで交渉が成立しそうな見通しだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事