アーセナル 2戦2勝のエミレーツカップで得たものは? 「夏の仕上がりチェック」

2015年07月27日 山中忍

ヴェンゲルはエジル中心の前線を構築か。

加入3年目、エジルがいよいよ真価を発揮か。 (C) Getty Images

○アーセナル 6-0 ●リヨン@ロンドン(7月25日)
[得点者]ジルー、チェンバレン、イウォビ、ラムジー、エジル、カソルラ
○アーセナル 1-0 ●ヴォルフスブルク@ロンドン(7月26日)
[得点者]ウォルコット

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 エミレーツカップでも2戦2勝。早くも攻撃陣の好調が目立つ。
 
 ヴェンゲル監督は、いよいよエジル中心の前線作りを決めた様子。2日連続のトップ下先発で、6-0と大勝したリヨン戦では1ゴール・2アシストを記録した。
 
 この一戦ではラムジーも同等の存在感。中盤センターで速攻の起点となり、みずからも1得点を挙げた。
 
 続くヴォルフスブルク戦では、ウォルコットが自身も希望するFWとして決勝点。前日に先制のヘディングを決めたジルーとは異なるスピード勝負の1トップ候補だ。
 
 決勝アシストは17歳のアデレイド。ドリブルからパスを通した視野と判断力で、リヨン戦で得点した19歳のイウォビを凌ぐ印象を残した。
 
 同じく得点者となったカソルラとチェンバレン、右サイドでも懸命アピール中のウィルシェアのほか、遅れてサンチェスも合流する攻撃的MFの人選はヴェンゲルの嬉しい悩みだ。
 
 逆に守備面のテスト不足という不安はある。ヴォルフスブルクの主役デ・ブルイネに何度かアウトサイドを突かれた。
 
 とはいえ、新守護神のチェフは、そのデ・ブルイネのクロスを捕球した前半4分から期待通りノーミスのホームデビュー。「フィジカルもメンタルも準備は上々」と、指揮官も笑顔だった。
 
文:山中忍
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