「衝撃を与えてしまった…」中国代表の“ブラジル帰化選手”アロイージオがSNSでの協会批判を謝罪!

2022年01月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

怒りの投稿のあと、SNSでの発信はピタリと止まった

アロイージオは出場停止で日本戦は欠場。2月1日のベトナム戦に向けて調整に入る。(C)Getty Images

 中国代表の帰化選手で、ブラジル出身のFWアロイージオが正式に謝罪した。『東方体育日報』紙など複数の中国メディアが伝えている。
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 現在33歳のファンタジスタは、1月24日午前に成田空港に到着。同27日に日本代表とワールドカップ・アジア最終予選を戦う代表チームに合流した。当初は前日23日に到着する予定だったが、ブラジルからの乗り換え先であるオランダの空港で足止めを食らったため、大幅に遅延したのだ。

 日本行きの便が急きょキャンセルとなり、チケットは無効に。トランジット用のビザしか発効されておらず、空港の外に出られなかったばかりか、空港内のホテルも満室でなす術なし。そして、同行していたMFアラン、MFフェルナンジーニョとともに、空港ロビーの硬い椅子で睡眠を取る様子をSNS「ウェイボー」に投稿した。

 そして中国協会のサポート態勢に対して怒りを露わにし、「空港で8時間も待たされ、さらにこれから14時間もここにいなければいけない。空港のホテルも満室で入れてもらえず、休む場所がないからね。これが組織としての能力なんだろう。僕たちへのリスペクトの欠片もないんだ」と吐き捨てたのだ。

 この発言が大きな波紋を呼ぶ。ウェイボー上では支持するファンの声もあったが、大手中国メディアの多くは身勝手な言い分だと一斉に猛反発。あくまで不可抗力であり、協会側になんら落ち度はなかった、しかも誠意を持って改善を図ったと主張したのである。結果、フェルナンジーニョは家族の健康上の理由からブラジルにUターン帰国したが、アロイージオとアランは丸1日遅れで日本入国を果たした。
 

 24日夕方に都内で行なわれたチーム練習にふたりの姿はなかった。やはり移動の疲れが大きかったようで、翌25日の練習から参加する予定だという。

 チームが宿泊するホテルでは、アロイージオと協会首脳陣、リ・シャオペン監督らが会談した。その席でアロイージオは自身の過失を認め、チームに衝撃を与えてしまったことを謝罪。「いまは前を向いて、目の前の試合で良いプレーをすることがなによりも大切だ」とも話し、わだかまりがないことを強調したという。ちなみにアロイージオは、オランダの空港での投稿以降、ウェイボーもインスタグラムもいっさい更新していない。

 すぐさま、『東方体育日報』紙はチーム関係者を直撃。「問題は解決したし、もはやなにも話すことはない。今回の一件がチームに与えた影響は小さかったと思うし、日本戦に全力を挙げて闘うのが共通意識だと確認できた」との談話を紹介している。

 とはいえ、アロイージオは累積警告のため、日本戦には出場できない。騒がしい周囲を黙らせるためにも、2月1日のベトナム戦でハイパフォーマンスを披露するしかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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