【J1採点&寸評】名古屋×浦和|川又、矢野のゴールで逆転!! 名古屋が浦和を年間首位の座から引きずり下ろす

2015年07月26日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

同点弾を演出したのに加え、森脇を退場に追い込んだ永井をMOMに。

【警告】名古屋=楢﨑(90+5分) 浦和=なし
【退場】浦和=森脇(22分)
【MAN OF THE MATCH】永井謙佑(名古屋)

【試合内容】
 立ち上がりは一進一退の攻防が続いたが次第に浦和がペースを握ると、19分に柏木のシュートがオウンゴールを誘発し先制する。しかしこれでめげなかった名古屋は、1分後に永井のクロスを川又が頭で合わせてすぐさまゲームを振り出しに戻すと、22分には永井の突破を阻んだ森脇が一発退場に。
 
数的優位を得たホームチームは後半も度々ゴールに迫り、63分には小屋松のパスを受けた矢野がミドルシュートを突き刺して逆転に成功。終盤は浦和の猛攻に晒されたが、1点を守り切りホーム2連勝を飾った。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・4節

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【J1 PHOTOハイライト】名古屋 2-1 浦和

【チーム採点・寸評】
名古屋 6.5
内容では相手に分があり、永井の活躍に助けられた感も否めない。それでも、チャンスを結果に結びつけた点は評価に値する。
 
浦和 5.5
チャンスの山を築くも、結果が伴わず。数的不利を感じさせない戦いぶりに、得点の匂いは十分に漂っていたが……。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢﨑正剛 6
武藤に至近距離から放たれたシュートを、左足1本で防ぐなど堂々と立ち振る舞う。1失点も自責点ではない。
 
DF
2 竹内 彬 6.5
闘莉王を出場停止で欠くなか、牟田や本多へ的確な指示を与えながら最終ラインを統率。相手のシュートに対しては、身を挺して防いだ。
 
3 牟田雄祐 5
マッチアップした武藤の動きに手を焼き、度々フリーにさせる。奪いどころが定まらず、オウンゴールも喫した。
 
6 本多勇喜 5.5
関根や高木に背後を狙われて、何度かピンチを招きかける。ドリブラーへの対応では、相変わらずの課題を露呈した。
 
MF
19 矢野貴章 6.5
小屋松からのパスを受け、値千金の逆転ゴールを奪取。上下動を怠らない献身ぶりとともに、決定力も光った。
 
13 磯村亮太 6
柏木や高木の動きに翻弄されたが、要所は確実に抑える。攻撃では、より効果的なパスを供給できればなお良かった。
 
20 矢田 旭 5.5
中盤の底でゲームメイクに徹する。カウンター時にチャンスの起点になった一方で、珍しくパスミスも見られた。
 
10 小川佳純 6
不慣れな右WBでの先発だったが、大きなミスもなく全う。後半途中からはボランチに入り、豊富な運動量で中盤を支えた。
 
22 小屋松知哉 6
スペースでボールを呼び込み、攻撃にリズムを生み出す。フリーになった矢野を見逃さず、逆転弾を演出した。
 
11 永井謙佑 7
粘り強い突破から同点ゴールを演出し、自慢のスピードで森脇を退場に追い込む。ゴールは奪えずも、浦和に傾きかけた流れを引き戻す貴重な働きを見せた。
 
FW     
32 川又堅碁 6.5
槙野や那須の厳しいマークに遭い自由を奪われながらも、ここぞで得点嗅覚を発揮するあたりはさすがだ。
 
交代出場
5 大武 峻 6
牟田に代わり、3バックの一角で出場。空中戦での勝負では、ズラタンに一歩も引けを取らなかった。
 
35 田中輝希 6
逆転後の投入ともあって、守備に重きを置いた印象。宇賀神や梅崎とのマッチアップも無難にこなした。
 
34 グスタボ 6
臆することなく果敢に縦へと仕掛けるプレーで相手DFに脅威を与える。前掛かりになった相手の隙を突いて、何度かカウンターの起点に。
 
監督
西野 朗 6.5
前半戦で完敗した相手からリベンジに成功。攻撃的MFの小川を右WBに置くシステムも、まずまず機能した。

次ページ数的不利を感じさせない内容を見せた浦和だが、今季初の連敗を喫する。

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