「カガワは以前とは違っていた」ベルギー・メディアがギリシャ人記者に香川真司について突撃取材! PAOKが得た“少なくない恩恵”とは?

2022年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「コンディションにも疑問が残った」

PAOK入団時は非常に歓迎され、期待値も高かった香川だが…。(C) REUTERS/AFLO

 ベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)への加入合意が発表された日本人MF香川真司に対し、現地でも期待値は高まり続けている。

 そんななか、現地専門メディア『Voetbal Nieuws』は、1月15日付けで「『忘れられた』香川がSTVVと心を通わせたわけ」と題した特集を掲載。ギリシャ人記者のジョニー・ゲオルゴボロス氏に、PAOK入団時から、双方合意における契約解除に至るまでの流れをインタビューし、そのコメントを掲載している。

「ベルギー・リーグでは近年、世界的なスターを目撃する機会が増えている。その流れでいえば、香川もそのひとりだろう。ファンは彼に何を期待するのだろうか?

 前所属のPAOKでの滞在は、忘れられ、成功とは言えなかった。マンチェスター・ユナイテッドやドルトムントで活躍した元スターの印象を、ゲオルゴボロス記者は『彼は期待に応えたとは言い難い』と語り、『ユナイテッドやドルトムントにいたときと同じ調子ではないことは明らかだが、ギリシャリーグのレベルはずっと低いのに、彼は十分な印象を与えることができなかった』と述べている」

 また、同記者は香川の選手としてのクオリティーにも疑問が多いと語ったという。
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「記者は『スピードが足らず、コンディションの面での準備も不十分だった』と香川のプレーヤーとしての能力にも疑問符を付けた。『ゴールとアシストを記録したカップ戦のラミア戦は彼のベストマッチだ。だが、それ以外ではまるで以前の状態とは違う選手だった』。指揮官やチームから与えられたチャンスを生かすことができず、『年間50万ユーロの給料を支払うことはPAOKにとっては重荷だったので、喜んで手放した』と説明した」

 一方で、クラブにもたらすメリットもあると指摘している。

「香川は今シーズン、カンファレンス・リーグを除き、ギリシャのリーグでプレーした時間はたった61分。コンディションや選手としてのリズムは失っているだろう。だが、確かに希望もある。それは、STVVは日本人のオーナーがいて、選手も日本人が多い。ピッチに戻るまでのコンディション調整は、ギリシャほど難しくはないだろう。

 そして、ゲオルゴボロス記者は『彼は日本で最も人気のある選手のひとりであり、その面ではPAOKはDAZNと放映契約を結び、いくつかの商業的な契約を獲得した。日本語版のTwitterを解説し、ユニホームを販売した。STVVもその分野では間違いなく利益を得るだろう』と明るい展望も教えてくれた」

 母国のJリーグではなく、ヨーロッパでの挑戦を望み、ベルギーに新天地を求めた香川。32歳の挑戦は、果たしてSTVVで花開くのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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