チェルシー「今夏の仕上がりチェック」ミス絡みで失点…看過できない逆転負け

2015年07月24日 山中忍

2部練習が続いた1週間の疲労の影響も。

オスカールとのコンビで75分にネットを揺らしたアザール。順調なスタートを切る。 (C) Getty Images

●チェルシー 2-4 ○NYレッドブルズ@ニュージャージー(7月22日)
[得点者]レミ、アザール

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 プレシーズン初戦に敗れたチェルシー。モウリーニョ監督が指摘したように、2部練習が続いた1週間の「疲労」はあっただろう。
 
 身体のキレ以外の部分では好感触もあった。1トップで先発したレミは丁寧に狙って26分に先制点。大胆に試みたロングシュートはポジション争いへの意思表示とも受け取れた。
 
 2列目の両サイドで試されたレンタル帰りのモーゼスとトラオーレは、ハードワークでアピール。後半には2列目の主役アザールが、目と目で通じ合えるオスカールとのセットプレーからネットを揺らし、エース格のD・コスタもポジショニングの良さや球際の強さで存在感を垣間見せた。
 
 だが、NYレッドブルズの実態は控え組とユースの合同チーム。後半の逆転負けは見逃せない。3失点はテリー、マティッチ、ラミレスのケアレスミス絡み。16歳の相手MFに決められた残る1点は、マークを怠った18歳の右SBアイナが出場時間30分足らずで交代という「非情」事態を招いた。
 
 いきなり4失点の新第2GKベゴビッチは、クロスの補給ミスに始まった45分間で難なくニアサイドを撃ち抜かれてもいる。
 
 敗戦後の指揮官が「いい練習」の一言で片付けたように、試合としては忘れ去ったほうがいい90分間となった。
 
文:山中忍
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