世界を驚かせた高川学園の“グルグル円陣FK”には正式名称があった! チーム公式アカウントが明かす【選手権】

2022年01月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

スペイン語で「嵐」を意味するクールなネーミング

2試合連続でゴールを導いた高川学園の“グルグル円陣”。3回戦で「パート3」が披露されるのか。写真:滝川敏之

[高校選手権2回戦]高川学園 2-1 岡山学芸館/12月31日(金)/ニッパツ三ツ沢球技場

 世界に衝撃を与えた"グルグル円陣"には正式名称があった。高川学園(山口)のチーム公式ツイッターで明らかにされたその名は、『トルメンタ』だ。
【関連動画】高川学園公式が公開した"グルグル円陣"ゴールをチェック!

 12月29日、全国高校サッカー選手権の1回戦、星稜(石川)戦の前半8分だった。FKのチャンスを得た高川学園は、キッカーがボールの前に立つと中央の5人の仲間たちが"グルグル円陣"を敢行。手をつないで楽しそうに何度か回転すると、キックされた瞬間にドッと散らばって各々がゴールを目ざし、そのうちのひとりであるMF林晴己(3年)がドフリーでヘディング弾を叩き込んだ。

 この様子がSNS上で大きな話題を呼び、なんと欧米の主要なスポーツメディアも取り上げるまでに発展。英紙『The Sun』が「見よ! 信じられるか! 高川学園の選手たちが閃きに優れたフリーキックで観衆を楽しませた。星稜の守備陣はなす術がなかっただろう」と伝えれば、スペイン全国紙『Marca』は「日本のティーネイジャーたちの斬新なアイデアが美しいゴールを生んだ」と評価。さらに、米ネットワーク『ESPN』も「華麗なるセットピース」と絶賛し、欧州衛星局『EURO SPORTS』は「ポテト・サークルだ!」と独特の表現を用い、「今年一番の戦術。高川学園が見せた、まさに夢のような作戦である」と称えた。
 

 周囲の注目が高まるなか、高川学園は続く12月31日の2回戦・岡山学芸館(岡山)戦でも重要な局面で"グルグル"を繰り出した。1-1で迎えた後半20分だ。同じくFKの場面で、今度は3人一組で2つのグループを作り、ふたたび素早く回転。最初のアクションでは決められなかったが、しぶとくセカンドを拾ってチャンスに繋げ、最後は右サイドのクロスからFW中山桂吾(3年)がヘッドで逆転弾をゲットした。

 またしても話題をさらうと、チームの公式ツイッターアカウント(@takagawasoccer)が大晦日の夜に更新。"グルグル円陣"について、次のように言及したのだ。

「開催中の第100回全国高校サッカー選手権大会で、強化部や選手たちが考えた『トルメンタ』で点を取り、1回戦・2回戦を突破することができました! また、国内外の様々なメディアの方々にも、このFKを取り上げて頂いております」

 そして「これからも自分たちで色々なアイデアを出し、勝利に繋げられるように取り組んでいこうと思います」と書き添えた。調べたところ、『トルメンタ』はスペイン語で「嵐」を表わす言葉。「バラの花輪」や「ポテト・サークル」などとは印象が異なる、かなりクールなネーミングであったことが分かった。

 はたして、1月2日に行なわれる3回戦の仙台育英(宮城)戦では「パート3」がお披露目されるのか。再度、ひとつの注目ポイントとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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