「見よ! 信じられるか!」高川学園の“グルグル円陣ゴール”が世界中で話題沸騰!「夢のような作戦だ」【選手権】

2021年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「バラの花輪」に「ポテト・サークル」と形容もさまざま

ワールドワイドに打電された「Takagawa Gakuen」の文字。世界のサッカーファンに娯楽を提供した。写真:滝川敏之

[高校選手権1回戦]高川学園 4-2 星稜/12月29日(水)/ニッパツ三ツ沢球技場

 日本の高校生たちが披露したユニークなアイデアに、世界中から称賛の声が上がっている。

 あっと驚くゴールが生まれたのは、12月29日に行なわれた第100回全国高校サッカー選手権1回戦だった。ニッパツ三ツ沢球技場での高川学園(山口)vs星稜(石川)戦。その前半8分、高川学園は右サイド深くでFKのチャンスを得る。キッカーがボールの前に立つと、中央の仲間たちが繰り出したのが"グルグル円陣"だった。

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 5人が手をつないで楽しそうに何度も回転すると、キックされた瞬間にドッと散らばって各々がゴールを目ざし、そのうちのひとりであるMF林晴己(3年)がドフリーでヘディング弾を叩き込んだ。絵に描いたようなトリックプレーに会場は大いに盛り上がった。

 試合は互いにゴールを奪い合い、高川学園が4-2で勝利。先制ヘッドを決めた林は「セットプレーの練習中にみんなで考えて生まれたアイデアです。あれが僕らの強み」と胸を張る。「セットプレーについては、私はよく分かりません」と笑みを浮かべる江本孝監督は、「選手たちが、自分たちで考えてやっているので。いつも君たちが好きなことをやりなさい、と話していますね」と、選手たちの豊かな創造力に目を細めた。
 

 やがて、観客席から撮影されたこのゴールの動画がSNS上で拡散すると、一気に世界中のスポーツメディアが取り上げるまさかの展開に。英紙『The Sun』は「見よ! 信じられるか!」と銘打ち、円陣を欧米でよく歌われる童謡の歌詞にちなんで「バラの花輪」と称した。「高川学園の選手たちが閃きに優れたフリーキックで観衆を楽しませた。星稜の守備陣はなす術がなかっただろう」と伝えている。

 さらにスペイン全国紙『Marca』は「日本のティーネイジャーたちの斬新なアイデアが美しいゴールを生んだ」と評し、米ネットワーク『ESPN』も「華麗なるセットピース」と絶賛。そして欧州衛星局『EURO SPORTS』は「ポテト・サークルだ!」と独特の表現を用い、「今年一番の戦術。高川学園が見せた、まさに夢のような作戦である」と褒め称えた。

 世界中で躍った「Takagawa Gakuen」の文字。星稜戦ではほかにもイマジネーション溢れるリスタートを披露しており、まだまだチームは練りに練った必殺パターンを忍ばせているようだ。"グルグル円陣"の再演を含めて、大晦日に開催される2回戦の岡山学芸館(岡山)戦も注目を集めそうである。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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