【J1採点&寸評】清水×名古屋|数的優位に立ちながら2失点。清水が第2ステージ初勝利を逃す

2015年07月20日 前島芳雄

P・ウタカの鮮やかな2ゴールも実らず。

【警告】清水=犬飼(7分)、本田(64分)、P・ウタカ(64分)、M・デューク(66分) 名古屋=矢野(49分)
【退場】清水=なし 名古屋=闘莉王(53分)
【MAN OF THE MATCH】ピーター・ウタカ(清水)

【試合内容】
 前半途中から清水ペースで進むなか、名古屋も速い攻めで反撃。お互いのGKが好セーブを見せ、二度ずつの決定機を防いで前半を0-0で折り返す。
 
 後半開始早々に一瞬の隙を突いたリスタートから清水が先制し、53分には名古屋の闘莉王が一発退場。しかし、その後は清水が数的優位を活かした試合運びができず。不用意なPKを与えて65分に同点とされる。
 
 清水は70分にP・ウタカの見事な個人技で再びリードしたが、これも守り切れずに第2ステージの初勝利を逃した。
 
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・3節

【チーム採点・寸評】
清水 5.5
先制するまではゲームプランどおりだったが、数的有利になってからの2失点は大きな問題。
 
名古屋 6
全体的に少し疲労感がありながら、10人になってから2度同点に追いついた粘りは見事。
 
【清水|採点・寸評】
GK
21 杉山力裕 6.5
前半のスーパーセーブなど、今日もチームを救う好守を連発。クロス対応も安定していた。
 
DF
22 枝村匠馬 6
外に張るだけでなく、中にも入っていく神出鬼没の動きを披露。ラストパスは今ひとつ。
 
4 カルフィン ヨン ア ピン 5.5
3バックの中央を初めて務め、無難にプレーしたが、ラインが深めになる場面もあった。
 
5 ヤコヴィッチ 5.5
代表から戻ったばかりで強行出場。身体の重さを残し、簡単に裏を取られた。
 
13 犬飼智也 5.5
オーバーラップで攻撃に絡んだが、2失点目はなんとしても止めたかった。
 
MF
7 本田拓也 6
個人的に目立つ場面は少なかったが、シンプルにボールを動かし、守備でも安定した働き。
 
28 八反田康平 5.5
積極的にゴール前に上がる姿勢が見えるも、不用意なミスから逆襲を食らった。
 
17 河井陽介 6.5
守備もしながら気の利いたポジショニングが光った。ボールによく絡み、先制点をアシスト。
 
19 ミッチェル・デューク 6
エネルギッシュな動きで攻撃では光る面を見せたが、エキサイトし過ぎて闘莉王と一緒に退場になる危険性もあった。
 
10 大前元紀 5.5
2列目で守備に奮闘したが、少し重心が後ろ寄りで攻撃では見せ場が作れず。シュートも0本。
 
FW
18 ピーター・ウタカ 6.5
PKの献上は痛いが、帳消しにする2得点。どちらも見事な個人技で、点取り屋の本領を発揮。
 
交代出場
MF
8 石毛秀樹 -
初めはトップ下、白崎が入ってからはボランチでプレー。大きな仕事はなし。
 
MF
39 白崎凌兵 -
怪我から復帰して2か月ぶりに出場するも、見せ場は作れなかった。
 
FW
11 村田和哉 -
得意の右サイドではなくトップ下で出場。スペースに動いて攻撃の起点を作った。
 
監督
大榎克己 5.5
名古屋の武器はある程度封じたが、簡単に決定機を作られる場面が目立つのは相変わらず。
 

次ページノヴァコヴィッチが値千金の同点弾。

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