【選手権】高川学園主将が足を引きずりながらも堂々と選手宣誓!「歴史に新たな1ページを書き記す」

2021年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「満足にサッカーができない日々が続き、何度も心が折れそうになりました」

高川学園主将の奥野が堂々と選手宣誓を務め上げた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 第100回全国高校サッカー選手権の開会式が12月28日、改修工事を経て8年ぶりに会場へと戻された国立競技場で開催された。

 雲ひとつない快晴に恵まれた"聖地"で、大会の開幕を告げる選手宣誓も行なわれた。その大役を務めたのは高川学園の奥野奨太主将。全チームの選手たちと多くの観客が見つめるなか、1週間前に負った全治5か月の大怪我により、足を引きずりながらも堂々とマイクの前に立ち、48校を代表して全力で戦うことを宣言した。
 
「宣誓。私たち代表48校は、全国各地からこの高校サッカーの新たな聖地、新国立競技場に初めて集えたことに大変感激しています。新型コロナ感染症により当たり前だった日常が当たり前ではなくなり、楽しみにしていた様々な学校行事が中止となりました。満足にサッカーができない日々が続き、何度も心が折れそうになりました。

 東京オリンピック、パラリンピックは1年延期となり無観客での開催を余儀なくされました。また各種全国大会でも、大観衆の熱戦に励まされ、繰り広げられたものが無観客となったり、中止となることもありました。しかし、全国でワクチン接種が進み、感染状況が落ち着いてきたことから、今日この聖地に私たちは立つことができました。これも大きなリスクを抱えながら日々新型コロナ感染症と戦い続けてくださっている全国の医療従事者の皆様のおかげです。

 記念すべき100回大会、先輩たちから繋いだこのバトンを後輩たちに繋ぐ、明日へ、そして未来へ。すべての選手とともにアフターコロナ新時代を切り開き、ゴールを決めるため、すべてのプレーに正々堂々、全身全霊を尽くし、日本サッカー界の伝統に、選手権の歴史に、新たな1ページを書き記すことをここに誓います。令和3年12月28日、山口県代表、高川学園高等学校サッカー部主将、奥野奨太」

 このあと15時からは、関東一(東京)と中津東による開幕戦が行なわれる。高校生たちの憧れの大舞台、選手権の火ぶたが切って落とされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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