アーセナル「夏の仕上がりチェック」ウォルコット、カソルラ、エジル、そして新守護神チェフ…収穫多き大勝|エバートン戦

2015年07月19日 山中忍

プレシーズン序盤とは思えない攻勢でエバートンを圧倒。

移籍の噂を打ち消すような好プレーを披露したのはエジル。カソルラ(左)は引き続きボランチとして決定的な仕事をした。 (C) Getty Images

○アーセナル 3-1 ●エバートン@シンガポール(7月18日)
[得点者]ウォルコット、カソルラ、エジル
 
 プレミアリーグ対決となったアジア・トロフィー決勝。アーセナルはプレシーズン序盤とは思いえない攻勢で3点を奪ってエバートンを圧倒した。
 
 口火を切ったのはストライカー起用を望むウォルコット。2列目左サイドで先発したが、中央に流れてからライン越しのパスに走り込んでボレーを決めた。
 
 ラストパスを放ったカソルラは、正確なミドルとエジルへのお膳立てで計1ゴール・2アシスト。昨シーズンに定着した意外なセンターハーフ起用は継続されそうだ。
 
 軽快なワンツーに呼応したエジルも売却の噂が嘘のような笑顔を浮かべ、揃ってフル出場したラムジーとの連携も好調。
 
 一方、右サイドに回されたウィルシェアは、「起用法について監督と話がしたい」という気持ちも理解できる45分間だった。
 
 そのヴェンゲル監督が「今シーズンのレンタルはない」と語るアクポムは必死の15分間。19歳のFWは相手GKに分があったルーズボールにも果敢に飛び込んだ。
 
 33歳の新守護神チェフは、バークリーの豪快な一撃で無失点デビューこそ逃したが、ネイスミスのヘディングに対する指先セーブは見事だった。
 
 終盤には、故障明けのベテランMFアルテタも約8か月ぶりにピッチに立ち、上々のシンガポール遠征締めくくりとなった。
 
文:山中忍
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