カラバオ杯では大活躍の南野拓実、去就について現地メディアが三者三様の見解!冬のサプライズ移籍再現の可能性は?

2021年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チャンスを与えられれば目を引く活躍を見せている」

先日のカラバオ杯準々決勝で1ゴール・1アシストの活躍を見せた南野。(C)Getty Images

 12月22日(現地時間)に行なわれたカラバオカップ準々決勝のレスター戦で後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決めたリバプールの南野拓実。PK戦では5人目で登場して失敗し、ウイニングキッカーとはなれなかったが、チームの救世主として称賛された。

 カラバオ杯ではここまで全3試合でフル出場を果たし、通算4ゴールを記録、2試合で決勝点を挙げるなど(残り1試合では前述の劇的同点ゴール)、このコンペティションでは縦横無尽の活躍ぶりを披露している。

 それが彼に対する評価と期待を高め、現地メディアからはキーマン的な存在として注目もされてきたが、公式戦全体でのここまで出場は13試合で、プレー時間は525分間に止まっている。プレミアリーグでは6試合、チャンピオンズ・リーグ(CL)が4試合(215分)ということで、前者は1ゴールを記録しているものの、合計出場時間はわずか40分間と、カラバオ杯の成績とは大きな違いがある。

【動画】試合終了間際に劇的な同点弾!南野が決めた鮮烈ボレーシュート
 リバプールといえば、モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタによる世界屈指のFW陣を擁しており、南野やディボック・オリギらバックアップ組はいずれも好調ぶりを示しながらも、この「ビッグ4」の牙城を崩すには至らず、出場機会は限定的となっている。

 サラー、マネについては、来月に開催されるアフリカネーションズ・カップ(AFCON)へ出場することになれば、1月の初旬から1か月ほどリバプールを離れることになるが、現在コロナのオミクロン株感染拡大により、大会開催の有無が注目されている状況であり、これがバックアップ組にも大きな影響を与えることになりそうだ。

 このような状況では、南野の去就について様々な噂や憶測が流れているが、現地メディアもこの日本人アタッカーに対して様々な見解を示している。英国の日刊紙『Daily Mirror』は彼を評価し、「AFCONはチームの深みを示すものとなる。特に南野は今季、チャンスを与えられれば目を引く活躍を見せており、プレミアリーグでもピッチに立てば、インパクトを残す自信を持っているだろう」と期待を寄せる。

 一方、英国の総合メディア『HITC』は、彼の「レッズ」残留に疑いは持たないものの、「ジョッタとフィルミーノが多くをチームにもたらしているのに対し、南野とオリギには疑問符がつく」として、冬の移籍市場での戦力補強を訴えた。
 

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