“常勝”の歴史を紡いだ鹿島の鈴木満FDが退任。「築き上げた哲学の継承とともに、改革が必要な時期にきていると思う」

2021年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

後任にはフットボールグループプロチームマネージャーの吉岡宗重が就任

“常勝鹿島”の礎を築いた鈴木FD。現職を退任後は、クラブの強化アドバイザーに就く予定だ。(C)SOCCER DIGEST

 鹿島アントラーズは12月25日、強化責任者となるフットボールダイレクターの鈴木満が、2021シーズンをもって退任することを発表した。

 後任にはフットボールグループプロチームマネージャーの吉岡宗重が就任し、鈴木FDは今後、クラブの強化アドバイザーに就く予定だ。

 クラブの公式HPを通じて、両者は以下のようにコメント。

■鈴木満コメント
「ここ5年間の国内タイトル無冠、創設30周年となる今シーズンも不本意な成績で終わり、強化のトップとして果たせなかった責任は大きいと痛感しています。アントラーズが今後も勝利を積み重ねていくためには、築き上げた哲学の継承とともに、チームの改革が必要な時期にきていると思います。タイトル奪取に向けて一丸となって戦い続けていくクラブの応援とサポートを、これからもよろしくお願いします」

■吉岡 宗重コメント
「来シーズンよりフットボールダイレクターに就任することになりました吉岡宗重です。これまでのアントラーズの伝統と文化を引き継ぎ、クラブミッションである『すべては勝利のために』という使命を果たすべく、献身的に取り組んで参ります」
 
"満さん"の愛称で親しまれた鈴木FDは、現役時代は鹿島の前身クラブである住友金属工業で活躍。引退後は92年から鹿島のコーチを務め、以後はコーチ兼サテライト監督、強化育成課課長、強化部長、取締役強化部長、常務取締役強化部長、取締役フットボールダイレクターの肩書きで、クラブを支え続けてきた。

 国内随一の"20冠"の歴史を語るうえで欠かせないキーパーソンが一線を退き、クラブは新たな歩みを始めることになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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