【J1展望】2ndステージ・3節|浦和 - 広島│年間勝点1、2位の頂上決戦。勢いづく広島に対し、主力2人不在の浦和がどんな策を講じるか?

2015年07月18日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――リベロの那須は出場停止、永田が先発か。阿部の起用も。 広島――最近5戦20ゴール。今回は攻める!

故障者/浦和=石原、広島=塩谷、川﨑
出場停止/浦和=那須、広島=なし

J1リーグ 2ndステージ・3節
浦和レッズ サンフレッチェ広島
7月19日(日)/19:00/埼玉スタジアム2002
 
浦和レッズ
2ndステージ成績:(2節終了時):7位 勝点4 1勝1分0敗 2得点・1失点
年間成績(19試合終了時):1位 勝点45 13勝6分0敗 41得点・18失点
 
【最新チーム事情】
●リベロの那須は出場停止。永田が先発か。
●梅崎も欠場か?  シャドーは高木を抜擢する?
●ホーム全勝中。相性の良い興梠が今度も突破口を切り開けるか。
 
【担当記者の視点】
 第2ステージ首位に立ち、年間順位でも2位の広島との頂上決戦を迎える。
 
 前節の山形戦は「ミスが多く、引き分けられたのは幸運だった」(ペトロヴィッチ監督)という厳しい戦いを強いられ、2枚のイエローカードで退場処分を受けた那須がこの大一番で出場停止になる。また、ふくらはぎを痛めた梅崎も別メニュー調整が続き、欠場する見込みだ。
 
 リベロは永田の起用が基本線だ。昨季ホームの広島戦でも同じ状況でフル出場し、無失点勝利に貢献している。永田は「(佐藤)寿人さんのボールのないところの動きに注意したい」と警戒しつつ、「リズムの良いボール回しで後ろから攻撃を作りたい」とイメージする。もしくは、阿部を最終ラインに下げるというプランの採用もあり得る。
 
 シャドーは練習で好調をアピールする高木が先発するか、ボランチの柏木かCFの興梠が回ることになる。高木は「こういう時こそ、自分の力を発揮したい。マッチアップのところで勝ちたい」と意気込む。
 
 また、広島戦を得意とするのが興梠だ。CB千葉との"相性"が良く、過去の対戦ではことごとく彼の脇のスペースを突いて、突破口を切り開いてきた。このカードはリーグ戦過去6試合負けなしで(5連勝のあと、今季第1ステージは引き分け)、ホームでは3連勝中。そのマッチアップが、今回も勝利への鍵を握ってくるのは間違いない。
 
 今季ホームでは開幕から9連勝中と無敵だ。「20試合連続負けなし」の記録も掛かる。大勢のサポーターの前で勝利を掴み、再び勢いをつけたい。
 
サンフレッチェ広島
2ndステージ成績(2節終了時):1位 勝点6 2勝0分0敗 10得点・3失点
年間成績(19試合終了時):2位 勝点40 12勝4分3敗 39得点・19失点

【最新チーム事情】
●ステージをまたぎ、直近5試合で20得点と驚異的な爆発。
●前節の松本戦で、9試合ぶりの完封勝利を飾る。
●35歳のWBミキッチは休養十分で浦和戦へ。
●現在、浦和戦は6試合連続勝利なしと相性は最悪。
 
【担当記者の視点】
「3点、5点・2点、4点、6点」――凄まじいばかりの破壊力である。しかも、その20点のゴールパターンもクロス、セットプレー、速攻、遅攻、ショートパス、ロングパス、ドリブル、ミドルシュートと実に多彩だ。
 
 得点者もエース佐藤の6得点を筆頭に、ドウグラスと柴﨑が3点ずつ、柏が2点。さらに青山・宮原・野津田と何人もの選手がゴールを記録している。たとえチャンスを量産していなくても、わずかな隙を逃さず、どこからでも誰でも得点できる破壊力は、今のJではナンバー1だ。
 
 ただ一方で、"受け"に回る守備が目立ち、シュートまで持ち込まれるシーンも少なくない。浦和の攻撃力を考えれば、あまりに受け身になると、どこかで破綻してしまう。主導権をできるだけ握り、落ち着いたゲーム運びを見せたい。
 
 浦和が仕掛けてくることは分かっている。局面での攻防、特にサイドのミキッチ・柏 vs 宇賀神・関根の対決は一見の価値あり。ここで先手を取ったチームがペースを握るはずだ。
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