「陰の功労者」浦和のGK塩田仁史が現役引退を発表。「40歳になる私にチャンスを下さった浦和レッズには感謝しかありません」

2021年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「Jリーグで18年間もプレーできて、本当に幸せでした」

天皇杯優勝後のセレモニーに参加した塩田(左から2番目)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズは12月22日、GK塩田仁史の引退を発表した。

 茨城県出身40歳のGKは、流通経済大卒業後にFC東京でプロキャリアをスタート。2006年11月26日の浦和戦でデビューを飾る。その後大宮アルディージャ、栃木SCを経て2021年に浦和に加入した。今季は公式戦の出場はなかったが、ベンチからのアツい声掛けなどで、西川周作、鈴木彩艶らGK陣をサポートした。

 そんな塩田は、クラブを通して以下のようにコメントを発表した。 

「浦和レッズに関わる全てのみなさま、いつも熱い応援をありがとうございます。私、塩田仁史はこのたび現役を引退する事を決断しました。1年間と短い間でしたが、本当にありがとうございました。40歳になる私にチャンスを下さった浦和レッズには感謝しかありません。いつも熱いサポートをして下さるファン・サポーター、そして選手やスタッフのみなさんとレッズのエンブレムを胸に、一緒に闘えたことを誇りに思います。

 自分がサッカーを初めたのは小学校2年生からとなります。プロサッカー選手になるまでに所属した日高サッカー少年団、滑川中サッカー部、水戸啓明サッカー部、流通経済大学サッカー部、特別指定でお世話になった横浜F・マリノスの指導者のみなさん、ありがとうございました。

 プロとしての18年間ではFC東京、大宮アルディージャ、栃木SC、浦和レッズに所属させていただきました。楽しい経験ばかりではなく、辛いこともありましたが沢山の人に出会い、助けられ、ここまでプレーすることができました。全ての出会いや出来事が私の財産です。所属したチームメイトや関係者、パートナー、ファン・サポーターのみなさん、ありがとうございました。私は試合会場に向かうチームバスの中から、沢山の方々が応援するクラブのユニホームを着て楽しそうにスタジアムに向かう光景が大好きでした。こんなに素晴らしいJリーグで18年間もプレーできて、本当に幸せでした。

 365日、いついかなるときも働いていた両親、どんなに疲れていても愚痴を言わず、私がサッカーに集中できるようずっと支えてくれました。ありがとう。そして、最愛なる妻と子供達、良いときも悪いときもいつも笑顔でパパを支えてくれてありがとう。私のサッカー人生はみなさんの支えと共にありました。これからも謙虚な姿勢と感謝の気持ちを胸に闘ってまいります。またスタジアムでお会いできるのを楽しみにしております。本当にありがとうございました」
 
 この一報を伝えたクラブの公式ツイッターには、サポーターから以下のようなメッセージが続々と寄せられている。

「ある意味ここまでクラブを選手を陰で支えてきたからこそファンサポーターが納得いく成績そして天皇杯優勝ができたと思います。今まで本当にありがとう。お疲れ様でした」
「浦和に来てくれて、本当にありがとうございました」
「18年間お疲れ様でした。レッズに来てくれて、チームを支えてくれて、ありがとうございました」
「またスタジアムで会えるのを楽しみにしてます」
「今年の躍進は塩田選手がいたから出来たことだと思います」
「GKチームの結束の強さは塩田さんの存在があってこそでした」
「選手としてのキャリアの最後に浦和を選んでくれて有難うございます」
「ピッチ内外の振る舞いや姿勢は、選手はもちろん子どもたちにも見てほしい、そんなふうに思っていました」
「間違いなく陰の功労者です!」
「サポは皆塩田さんの存在を大きく感じていました」
「1年とは思えないほど、浦和になくてはならない存在でした。現役生活、お疲れ様でした!!」

 僅か1年の在籍ながら、浦和に愛されたGKは、第二の人生のスタートを切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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