「人を信用できなくなった」浦和退団のDFトーマス・デンが日本での苦難を激白!「クラブのために身体を張った。なのに…」

2021年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「怪我はただ悪化するばかりだった」

契約満了に伴い、2シーズンで浦和を退団したトーマス・デン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 11月24日に浦和レッズから契約満了に伴う退団が発表されたオーストラリア代表DFトーマス・デンが、母国メディア『FTBL』のインタビューのなかで、古巣に対して不満をこぼしている。

 現在24歳のDFは、メルボルン・ヴィクトリーから2020年1月に浦和へ加入。1年目は19試合に出場し、1得点を記録した。しかし、今季は開幕から故障で出遅れ、今夏に行なわれた東京五輪ではU-24オーストラリア代表の一員としてプレーしたものの、リーグ戦では2試合の出場に留まっていた。

「クラブから怪我のために再契約するつもりはないと伝えられた時は、少しがっかりした」と切り出したT・デンは、「自分の面倒は自分で見る必要があると気付かされた。誰もが自分のことを最大限に考えてくれるわけではないとね」と述べている。

「僕はクラブのために身体を張ったけど、(故障で)彼らが僕の面倒を見る時が来たとき、基本的に突き放されただけだった。それがサッカーだと気付いたよ。物事とはそういうものだし、それがビジネスだ。このことで、より賢くなったけど、人を信用できなくなった。忠誠心が常に報われるとは限らないことも分かった」

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 ケニア生まれのマルチDFは、故障を完治させるためには休息が必要だと考えていたが、痛み止めを飲んでプレーを続けたという。「クラブに、『もう痛み止めを飲みたくない。身体をちゃんと治す必要がある』と訴えるまで、怪我はただ悪化するばかりだった」と明かしている。

 退団時に、「怪我で離脱する期間が長かったため、チームへ望んでいたような貢献をできなかったことが残念で仕方ありません」とのコメントを残していたT・デン。故障を抱えてプレーを続け、力を発揮できなかったのが心残りのようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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