「素晴らしい選手がいるね」記者席のメキシコ人ジャーナリストが激賞した2人の日本人戦士は?【東京五輪】[2021総集編]

2021年12月22日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「日本はインテリジェンスもテクニックもある」

グループステージの対戦では、メキシコを圧倒したU-24五輪代表。敵国記者も嘆くしかなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 今年も残すところあと10日となった。本稿では、2021年のサッカー界における名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る。今回は、東京五輪のグループステージでメキシコと対戦した際、記者席にいる敵国のジャーナリストに訊いた日本の選手の印象についてレポートした記事を再掲する。

記事初掲載:2021年7月26日

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 7月25日に行なわれた東京五輪のグループステージ第2節で、日本は難敵メキシコを2-1で破り、2連勝。グループAの首位に躍り出た。

 とりわけ前半は、歴史的にやや苦手にしている感があった相手に対し、完璧に近いパフォーマンスを披露。6分に堂安律のクロスから久保建英が巧みに先制ゴールを奪うと、その5分後に堂安がPKを決め、2点のリードを奪った。

 ちょうど記者席の一列前にメキシコのジャーナリスト3人が陣取っていたのだが、前半45分は嘆きの声ばかり。文字通り頭を抱えている様子だった。

 ハーフタイムに、その中のひとり、メキシコの新聞社『EL UNIVERSAL』のダニエル・ブルムローゼン記者に、日本の印象を訊いたみた。
 
「日本はインテリジェンスもテクニックもある。良いチームだ」

 そう評価した同記者は「メキシコは混乱している。なぜなら、日本が驚くべき攻撃を繰り出しているからだ」と続けた。

「印象に残ったプレーヤーはいますか?」と尋ねると、「7番のクボと10番のドウアンだ。日本には素晴らしい選手がいるね」と、ヤングジャパンの攻撃を牽引するレフティコンビの名を挙げて、称賛した。

 苦しい展開に興奮したのだろうか。彼のテーブルには、なぜかコーヒーがこぼれていた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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